こちら、リア充撲滅委員会です。2

撲滅 76 ページ26

見たことあるとは思っていた


ただ苗字が違うし、2年も前のことだからあまり気に留めてはいなかった





一松「俺は一松。で、何今更。もしかして、両親取った挙句に妹まで奪いそうな兄さんになんかしにきたの？」


弘樹「いきなり戦闘態勢だな……まあ、当たり前だろ？別に一松くんたちにどうこう言ってるわけではないよ」


一松「んなの、はじめから知ってる」






小金川さんは僕の隣に座った





弘樹「その様子じゃ、覚えてるってことだね」



一松「別にみんな忘れてるわけじゃない。忘れたくても、忘れられるもんじゃない。あの事故は……」







そう、あれは事故だ

それでその事故でおそ松兄さんは大切な人を失った






弘樹「まぁ、だからおそ松くんにだけは渡したくないんだよね。でも君たちも無理かも」




一松「は？なんで」




弘樹「近いうちに小金川は動く。Aに結婚させてその旦那に当主になってもらう。そういう算段。」



一松「はぁ？なんでそんなこと……だいたい、当主なんてアンタがやれば……」





そう言ったとき、小金川さんは僕の胸ぐらを掴んだ







弘樹「それができてりゃとっくに…！！………俺が、俺が黒髪じゃなきゃ…………」








「一松ーどこだー」







ふいに聞こえた声




弘樹「じゃあ、また。」



小金川さんは森の中へ消えていった

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