【HQ】私の彼氏がめちゃくちゃ可愛い【孤爪研磨】

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「俺はね、別に可愛いとか言われるのが嫌なわけじゃないの。でも、それでからかわれるのは 嫌だ」



「…うん」



「Aにそういうこと言われるのはいいけど…やっぱり可愛い以外にも言ってほしいことあるから、さ…」





自分で言ってて恥ずかしくなる。


何でこんなこと言ってるんだろう。


そう思いつつも、Aは真剣に話を聞いてくれている。


一度言葉が詰まるが、再び口を開く。





「言うなってわけではないから、ただ、知っておいてほしい」



「わかった、ごめんね」



「謝らなくていいよ。あと…昨日、クロに内緒って言ってたの、聞かせてほしい」





Aの顔が一気に固まる。


そんなに聞かせたくないものを、クロにしたのだと思うと余計に悔しい。


Aは恐る恐るスマホの画面を俺に見せた。





「え……」





そこにあったのは、俺の寝顔の写真だった。


てっきり、A自身のことを何か隠してると思っていたのに。


勘違いしていたのだと思うと、恥ずかしくなってAの肩に顔をうずめる。





「け、研磨？」



「何それ、いつの間に撮ったの」



「ごめん…研磨寝てたからつい撮っちゃって…」



「もー…別に隠さなくても怒らないし…」





可愛い。


盗撮されてたとはいえ、俺の寝顔を待ち受けにしてそれを隠そうとしてたAが可愛く思えてしまう。





「本当に可愛い」



「へ……っ…！？」





思わず本音が漏れてしまう。


Aは、俺が普段言わないからか顔を真っ赤にしていた。


俺はふと思いつき、Aに向かってカメラを向けてシャッターを押す。





「な、何して…」



「仕返し」





俺はそう、いたずらっぽく笑った。

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