【HQ】私の彼氏がめちゃくちゃ可愛い【孤爪研磨】

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昨日、俺のせいでAを泣かせてしまった。


Aのあんな顔を見たのは、初めてかもしれない。


何であそこで声をかけられなかったんだろう。


結局今日も謝れないまま、部活になってしまった。





「おい研磨」



「…何？」



「彼女と仲直りしたのか？」





クロの言葉に、俺は首を横に振る。


ずっと一緒にいるだけあって、俺のことは何でも知っている。


だから、昨日もAと一緒に楽しそうに話していた。


それが、ちょっとだけ羨ましかった。





「…今日彼女の家行ってやったら？」



「え…でも…」



「家に行くまでじゃなくてもいいから、電話でもなんでもとりあえず話してみろよ」



「…うん」





クロの言う通り、部活が終わると俺の家には帰らずに、Aの家に行くことにした。


少し緊張しながらインターホンを押すと、すぐにAは出てきてくれた。





「はーい…………え、研磨！？」



「…ごめん、急に」



「いや、いいけど……とりあえず、家入りなよ」





Aは俺を家に入らせてくれて、お茶を入れてくれる。


どうやら、両親は出かけているみたいだった。






「急にどうしたの？」



「…えっと………昨日はごめん。あんな態度とって…」



「…ううん、私こそごめん」



「昨日、A泣きそうだったのに何もしてあげられなかった。俺の気持ち、ちゃんと話すから…聞いてくれる？」



「…うん、もちろん」





Aは少し不安そうに、頷いた。

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