episode : 5 ページ6
──────────
「 まだ起きてたんだ 」
「 ひっ ! 」
「 そんな驚かなくても (笑) 」
ころんとさとみが寝室に向かった後 ,
1人やらないといけない家事をせっせかと終わらせていた .
明日のお弁当は一応さとみの分も作って置こ ,
だなんて食器棚を漁っている時 ,
背後から突然声を掛けられて , 思わず肩を揺らした .
振り返ればタンクトップとパンツという軽装で ,
スマホ片手に立っているさとみが居た .
「 誰だってビビるでしょ …
てかさとみこそ何で起きてんの , もう1時過ぎてるよ 」
「 んー , 返信 貰ってないからさ 」
台所に居た私の腕を無理矢理引いて ,
さとみは先刻までころんと座っていたソファに私を座らせた .
既読のついたまま返信の送られて来ていない画面を見せられれば , 思わず私は口を閉じて目を逸らしてしまった .
「 ね , ころんと俺 , 重ねちゃってんじゃないの ? 」
「 馬鹿言わないでよ 」
「 俺が好きなハンバーグにチーズケーキ
俺が昔使ってたシャンプーに洗顔フォーム
挙句の果てには ,
俺が着てた部屋着がまだこの家で洗濯物として出されてた 」
「 人ん家の洗濯物漁るの気持ち悪過ぎ 」
「 元カノじゃん (笑) 」
… 嗚呼 , こいつには全部筒抜けだったか
というのが今は1番の感情 .
さとみの言う通り , 重ねてたというか ,
さとみみたいにしようとしてたって言うのが正しい .
元々ハンバーグは好物とまではいかなかったころん .
一時期ハンバーグだけ作ってたら ,
気付けば好物に変わっていた .
元々チーズケーキよりガトーショコラが好きだったころん .
私がわざと失敗したガトーショコラばかり食べさせて ,
たまに普通に作ったチーズケーキを食べさせてたら ,
気付けばチーズケーキが好物に変わっていた .
シャンプーと洗顔フォームは無論 ,
私が買って来てころんに使わせている .
「 部屋着 , Aの匂いがした 」
「 本っ当に趣味悪いね 」
「 Aが言えた ? 」
1人分空いたソファに , さとみが乗った .
「 ころんって , 疲れてる時には
大きい物音がしても熟睡したままなんだよね 」
私の体に少しの重みが加われば ,
さとみの着ていたタンクトップが床に投げられた .
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗斗 - 最初から読ませていただきました！こういうお話めっちゃ好きです！！出てくるのがさところなのが主さんセンスありまくりです💙💗 (2022年11月12日 21時) (
レス) @page9 id: 3656fed0ca (このIDを非表示/違反報告)
名無し99976号(プロフ) - もぉこう言うどろどろまぢ好きです❕💗またのお話待ってますね❕❕ (2022年10月2日 7時) (レス) @page7 id: ff369e1a0e (このIDを非表示/違反報告)
いづ - お久しぶりです笑笑結構放置してました笑笑 (2022年10月1日 21時) (レス) id: 40da978407 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ日和。 - The どろどろ。好きですわぁ…この設定、この雰囲気！新作心待ちにしてたんで、舞い上がるくらい嬉しいっス◎ (2022年9月26日 18時) (レス) id: 18b130b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - 名無し99976号さん» こちらこそ続編まで来て頂きありがとうございます…🙏🏻🎶 (2022年9月20日 20時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：namo | 作成日時：2022年9月13日 0時
