レンタル彼女【桃】

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前々から偶に耳にする ,

レンタル彼女

という言葉 .




お金を払えば彼女として1日過ごしてくれるらしい .




そんなもの誰が使うか , 数年前まではそう思っていた .

だが最近 , やけに人肌が恋しい .








「 はい , 誰でもいいです

… えぇ ? 指名しないといけないんですか ?




なら , 店長さんのオススメの子で 」








人肌が恋しい , そう感じていた数日後に ,
俺はレンタル彼女を経営している会社に予約の電話を掛けていた .




本当に , 誰でも良かった .

単に , 元カノの事を今更になって思い出した自分が気持ち悪くて , 後悔という感情の穴埋めをする為のレンタル彼女 .

見た目なんて気にしなかった .





予約も済んだ為 , 当日俺のレンタル彼女をしてくれる女の子の写真がメールで送られて来た .




どんな子が来るんだろう .


店長のオススメの子だから , 人気の子が来るのだろうか .

それとも逆に不人気な子 ?




何はともあれ , 確認してみよう .








───








レンタル彼女として働いて , 約2年 .



元カレとの経験を上手く活かすことが出来ていて , リピーターさんも有難く沢山ついた .




だから私の予約は基本横入りが出来ないのだけれど ,

久しぶりに24時間という長時間の予約の電話が入ったらしく .




無論 , 時間が長ければ長い程料金も高くなる .

店としては断る理由もないし ,
私だっていつもより稼げるなら断る理由なんて無い .




勿論OKして , 早速明日の準備を始めた .




お客さんの好みの女の子に仕上げないといけないから , その予約客のプロフィールなどを確認していく .




えっと , 名前は …






.







.






「 … さと , み ? 」








────








「 これ , Aじゃん … 」






.





.








別れてから3年ぶりの再開は



レンタル彼女

×

レンタル彼女利用客



という形でした .









こんな再会 , 有り得るのかよ … ?!

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