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もう、なすすべがない
そういう医者に
潤くんが友人づてで探してきてくれた
日本ではもちろん
世界でもまだ治験の段階だった薬を使いたいと懇願したのは俺だった。
誰にも言わず、俺一人で決めて
俺一人で医者に頭を下げた。
万が一、この治療が命を縮めることになったとしても
それでも、俺は可能性にかけたいと
そう言って頭を下げた。
俺の主治医はたいそう困った顔をしたけれど
元々、翔ちゃんの同期ということもあり
今までも散々無理を言っていたし、
最後には翔ちゃんの「ニノの好きにさせてやって」という一言でどんな我儘も通ってきた経緯を考えれば
今回も最後には頷いてくれるとわかっていた。
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作者名:caplie | 作成日時:2017年8月15日 22時