笑えない、どつかれた本拠地。【白膠木簓】__extra story

▼00___とあるゲームと本心と。 ページ8

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ゲーム。





この単語だけ聞けば、世の殆どの人が心踊らせ興味を示すだろう。勿論例外もいるだろうが。






白「愛してる」

『愛してます』

白「愛してんで」

『愛し、……無理無理無理無理無理
簓さん絶対言わないでしょうこんなん！』








そんなゲームは秒で終わった。




愛してるよゲーム、それは愛を囁こう的なリア充がきゃっきゃうふふする謎なゲームである。






いやていうか愛のない人間同士でやるもんじゃないよコレ…心抉られるって








躑「気まずいわぁ」








すんません躑躅森さん……。





「その辺にしとき」と制止をかける躑躅森さん程紳士な人はいないであろう。


自然な笑顔につられて笑えば、不思議そうに笑われてしまった。









白「何止めてん盧笙、男の嫉妬は見苦しいぞ」

躑「そんな訳あれへんやろ
……東雲谷さんもほんますいません」

白「えぇところやったんやけど」

躑「どこがや、目、節穴なんとちゃうん」







なんかコントみたいだなこの二人……





いつのまにか私の座っていたボックス席の方へ移動してきた二人は、目の前でコントを繰り広げている




やめて欲しい…躑躅森さんはともかく
もう片方のケセラセラ帰って欲しい……







『お会計、してきます』






すっと席を立ち上がる。

碧棺さんのお金を持って。
ほら、奢られるときは奢られておかないと。









立ち上がれば、それとほぼ同時に簓さんに腕を引かれる。

はっとして彼の方を向けば勝ち誇った様な笑みを浮かべて座っていた。









白「愛してる」








_____ゲーム、終わったのにな。









腕を振り払って会計へ向かう。


自分は今どんな顔をしているのだろうか。
気になるが気にしたら負けな気がする()


うん、やめようそうしよう。






_____そういや、このゲームの勝敗ってなんだっけ







そうだ、確か






_____照れた方の、負け。









白「俺の勝ちやな」









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・愛してるよゲーム(叶夢様)

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