▼comedian.07 ページ11
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カチャリ、と金属音。
白「このまま閉じ込めて、どこにも行けん様にしてもえぇな。
誰も助けに来ない、奥底へ。
………怖いん?顔真っ青やぞ
大丈夫やて。
俺も一緒に行ったるから、」
夢、だよな?
ゆっくりとこちらに来ているであろう彼は、ギシ、とベッドに乗り込んで来た。
不安と恐怖がぐるぐると回り、深く息を吐けば冷たい何かが頰に触れる。
それが彼の手だと理解するのに、然程時間はかからない。
『やめ、』
白「名前、呼んでくれへんの。
つまらんなぁ?
ま、えぇわ。時間なら腐る程あるし」
もう片方の手で、首にあった何かを引かれる。
ネックレスだ。息が苦しい。
濡れているのは自身の涙だろう。冷や汗にしては温い。
白「堕ちてまえ」
ひゅ、と息を飲む。
眼前で、彼は楽しそうに笑う。
それを最後に、私の意識はぷつりと切れた。
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がくん、と真下に落ちる感覚で思い切り目を覚ます。冷や汗が止まらない。
真っ白な天井。
白「大丈夫か、A」
次に視界に写り込んで来たのは、先の男。
あの光景が浮き上がって身を引けば、「なんや」と眉間に皺を寄せた簓さん。
白「怖いもんでも見たんか」
『ちが、』
白「大丈夫や」
すっと手の上に、彼の手が乗せられる。
_____冷たく無いな。
白「まだ余韻がちょっと残ってるだけやろし。
気、楽にして深呼吸してみ」
言われた通りにするが、浅くしか息が吸えなかった。ひゅっ、と音が鳴るばかりである。
ぼんやりとしか覚えていないがとてつもなく怖い夢だった気がする。
『…簓さん、』
白「……今回あんたが受けたんは、自分の思ってる悪いモンで自分の事責めて殺すってやつなんやと。
何見たん、A」
真っ直ぐな目が私を捉えた。
何時もなら絶対に見せないであろうその顔は、仲間に向けるそれだ。
何、見たんだっけ。
たしかに、覚えてるのは、
『簓さんが笑ってた』
たった、それだけ。
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***
夢主がバトルに巻き込まれる(レイン様)
閉じ込められる(高炉様)
今回の簓さんヤバいですね
(夢だけど)
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ぱるちゃも(プロフ) - 初コメ失礼します。リクエスト、夢主さんの男体化よろしいでしょうか…?この作品、最近見つけて、本編共にお気に入り登録しちゃったんですテレテレ初コメが本編じゃないのはあれかと思いますが、応援しています! (2021年1月15日 22時) (レス) id: d49bc26771 (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 零さんの作品好きです!!更新待ってます! あと、リクエストしても良いですかね・・・? (2020年5月4日 16時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
コムネナ(プロフ) - いい感じに発展してく感じ好きです← (2020年2月1日 2時) (レス) id: ba9606a4c3 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 赤珠さん» いえいえ、年明けは暇なので大丈夫ですよ(真顔)いつもリクエストありがとうございます!!また何かあればお気軽にどうぞ! (2020年1月4日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» 喜んで頂けたようで何よりです!簓さんが照れるシーンは本編でも無いので新鮮でした…。こちらこそ、リクありがとうございます!!また何かあればその際は是非。 (2020年1月4日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2019年10月6日 18時