【文スト】問題児二人の教育係として葛藤中。

17.年相応の反応に ページ18

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『中也君、中也君』

中「何だよ」

『此処へ行ってみませんか』



パンフレットを持って自分は中也君にとある場所を指差して見せた。

指した先には［旅行には最適なスポットを！］と大きく書かれた文字。ご丁寧に写真まで付いている。
中也君の行きたいところは回り尽くしたし、





中「水族館だァ？」




そう、水族館。

落ち着いてるし多少静かだし楽しそう。何より自分が行ってみたいという好奇心である。
此処にあるペンギンアイスっていうのが人気らしい。




『えぇ。水族館です。

ペンギンアイスを食べてみたいと思いまして…
嗚呼、レストランもあるそうなので今夜は此処で夕食にしましょう』




『それから宿へ』と笑って見せれば、溜め息を吐いて歯を見せて笑う中也君。


彼は「いいぜ」と云って地図片手に歩き出した。未成年なのに頼りになる。自分より歳下なのになぁ。




ポケットに手を突っ込んでると転んだ時危ないですよ中也君()






中「そんなに行きたいのかよ」





中也君の楽しげな顔が視界に入る。そう云う彼も楽しそうだ、少なくとも興味が無い訳では無いらしい。年相応の水族館への反応に笑みが溢れる。






『今夜は魚にしましょうか』

中「お前案外無慈悲だよな」

『何を云いますか、魚は美味しいでしょう』






中「水族館行く前にそりゃねェだろ」






呆れた顔をするも、水族館へ歩く足は止めない。


楽しみならそれでいい。
今は、少しでも少年のままで_____





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※作者です！
一つ作品が完結出来そうなので、新作を…良ければ此方もどうぞ宜しくお願い致します
あ、男主じゃ無いです↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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