16.丸くなった彼 ページ17
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お茶会の日から三日が経過した。自分の隣には中也君が座っている。かなり横浜から上へ離れたその場所は、自分からすれば未踏の地。
『どのビル探せば良いんですかね』
流石都会と云ったところか。
辺りは高いビル、とはいえマフィアの高層ビルより低いがあまりの量に目を見張っている。
情報が少なすぎる為、まずは情報から掴もうか。
中「一ヶ月って長くねぇか」
『それは思いました。
何か裏があるんでしょうね、首領の事だ。きっと何か企んでますよ』
中「まぁ多分半月も掛からなさそうだよな」
一先ず宿を借りる事になり、近くの宿を検索に掛ける。ヒット数が恐ろしい程出てきた。
『お金はマフィアのものだから高いところに泊りましょうか』
これくらい良いだろう。どうせお金は有り余っているんだし
中也君が泊まりたい場所を決めた。此処からそう遠くないその場所まではタクシーを捕まえて行く。
不審そうな目で見られる事も無く、案外簡単なお仕事だとそう思ってしまう。
これから人を殺すかも知れないというのに、酷く落ち着いていた。
中「そうだ、A」
『何です？』
中「今日は仕事無いよな」
『？……嗚呼、まぁ今日は宿に到着したら自由時間的な感じですね』
車の中で何かを小声で云っていたが聞こえなかった。かと思えば彼は俺の方を向いて、恥ずかしそうに少し笑った。
中「今日は観光とかしねェか？」
何処ぞの乙女ですか貴方は。
それは全然構わないし、寧ろ生徒の方から云ってくれるのは教師として誇るべき事だ。物凄く嬉しい。
良いですよ、の意味で彼の頭に手を置いて撫でれば振り払わずに顔を逸らされてしまった。
嫌だな、先生泣きますよ？？
『良いですよ、何処行きましょうか』
中「あ、嗚呼！
それなら此処のお店があってな______」
何処から取り出したのかびっしりと何かが書かれたメモを見せられる。勿論其処にあるのは作戦だが、他にも店の名前や名物等……
真逆最初から調べて、これを予定して……
『丸くなりましたね中也君』
中「はぁ？何の話だ」
呆れ顔の中也君を見て思わず笑みを浮かべた。
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ルイ - 面白かったです！頑張ってください！大好きです！ (2020年8月2日 13時) (
レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
翠翡(プロフ) - 作者様の色んな作品を読ませていただいております…本当、どれも大好きです……作者様のファンです…！無理せず、更新頑張ってください！(更新される度にお星様を押してるのですが無効化されてしまって…解せぬ…) (2019年8月19日 18時) (レス) id: b9f5a69d57 (このIDを非表示/違反報告)
557*ｺｺﾅ(プロフ) - 新作…！トリップですか！！無理はしないでくださいね…？ (2019年8月18日 21時) (レス) id: 5b405d618a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2019年8月14日 22時
