▽悪夢の再来24 ページ25
．
『おい鬱…‼︎聞いてへんぞ』
ずらっと並べられた数々の料理。
グラスに洒落た酒を入れられて目の前に置かれた。
os「鬱先生なら向こうで女と連絡先交換してるけど」
『なんやねんアイツ…！』
os「まあまあ！せっかくの機会やし、お近づきの印に一杯どう？」
『お近づきせえへんから帰るで私は』
os「え〜俺の気持ち無碍にするん？」
きゅるん、と可愛い目をするオスマン。もといマンちゃん
場所は近くの居酒屋。居酒屋というかちょっと洒落た感じの場所だった。言わずもがな、新人歓迎会とかいう名の下に開かれた合コンである。サークルであるならまだしも、単に同じ講義の子たちが集められただけの馬鹿のあつま…暇人の集まりである。
鬱が幹事を務め、人数合わせに呼ばれた私は連絡先を聞かれるもガン無視をしていたら、ものの見事にぼっちである。
そして参加メンツの中にいたマンちゃんがそれを見かねてこちらに来たのだが、
os「それに、この前の事まさか忘れた訳ないよね」
にこ、とそれはもう恐ろしいくらいの笑みで。
os「ほらほら、お酒あげる」
グラスになみなみと注がれたワインを、私は飲み干すしかなかった。
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_______
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目が覚めると、そこは見知らぬ天井であった。
ぐらぐらと揺れる脳と微かに香る珈琲独特の匂いと、カーテンの隙間から僅かに漏れる光で私はだんだんと覚醒していった。
ガチャ、と優しくゆっくりと開かれたドアノブの音を決め手に私はベッドから起き上がってドアの向こうの彼の姿をはっきり視認した。
『は…』
os「あ、起きたん？おはよう」
『おす、まん』
os「身体痛くない？ちょっと無理させすぎたもしれへんから。ほら早よ服着てな、風邪引くで」
『えっ、え？』
os「……何も覚えてないとかお決まりのやつ言うつもりちゃうやろな」
『…』
まだ夢の中だと信じたくてベッドに二度寝しようとしたが、私は呆気なく入ってきたオスマンに軽くデコピンされ
『記憶がございません』
あっさり口を割った。
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ニノ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。完結おめでとうございます！！最初幼馴染みの子が何かやからすんかなと思いながら更新を待っておりましたが、最後の最後で「あっ」となり同時に暖かい気持ちになりました。見事に釣られた気分です。素敵な小説を有難うございました！ (2022年12月10日 18時) (
レス) id: 36c64675ec (このIDを非表示/違反報告)
タラバババ - 完結おめでとうございます‼語彙力皆無なのでいいコメントできないですが、とにかく面白かったです‼‼ (2022年12月9日 22時) (レス) @page44 id: 3e7e23078b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 月の光さん» 私自身が言うのも可笑しな話ですが、本当におめでとうございます（？） 最後まで応援していただいてありがとうございます！嬉しい限りです！なんと新作の方も…！？ではまたお会い出来るのを楽しみにしておりますね☺️ 本当にありがとうございました！ (2022年12月9日 18時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 瀬田さん» とても心温まる感想、本当にありがとうございます。作中は何かと焦らす場面が多いなぁと書いている私自身も感じておりました。無事完結できて良かったです…！最後まで読んでいただきありがとうございました☺️ (2022年12月9日 18時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
月の光 - おめでとうtn氏！！おめでとう夢主ちゃん！！陰ながら応援させてもらってました。完結おめでとうございます！！ 新作行ってきます！！ (2022年12月4日 19時) (レス) id: f3c01cad39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2022年8月19日 8時
