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教師と生徒 ページ32
「……。」
櫻井先生は黙ってる。
「どうして、どうしてそんなこと聞くんですか？
黙ってないで答えてください！」
私がそう言うと、
「山田は俺にとっては生徒なんかじゃないよ。」
先生がそう言った。
「…え？」
「…山田はただの生徒なんかじゃない。」
「どういうことか分かりません。」
「はぁ…その鈍感な脳みそをフル回転させてみ？」
なっ、なんなの…
鈍感って…
え…まさか、嘘でしょ？
そんなはずはないと思って聞いてみる。
「…先生、私のこと好きなんですか？」
「そうだよって言ったらどうする？」
「私、きっと先生に抱きついちゃいます。」
私がそう答えると、
「じゃあ、そういうことにしといて。」
そう言って先生が両手を広げた。
え…何してるの？
目の前の光景が信じられず戸惑っていると、
「何、抱きつくんじゃなかったの？」
先生が眉をひそめそう言った。
っ…！
どんっ
その瞬間、私は先生に腕を引っ張られてた。
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月10日 23時
