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メリークリスマス ページ15
カランッーー
「いらっしゃいませー」
っ……
え、嘘でしょ…
「よっ、メリークリスマス」
そこには悪戯っ子みたいに笑う櫻井先生がいた。
「先生…
何してるんですか？」
「何って、コーヒー飲みに来たんだよ。」
いや、まぁそうなんだけど。
クリスマスの日にわざわざ来るなんて思ってなかった。
先生、彼女とかいないのかな…
気になるけど怖くて聞けない
そう思ってたら、
「あ、翔くんいらっしゃい。
クリスマスの日にわざわざ来てくれたんだ。」
松本さんも私と同じこと思ったみたい。
「え、何もしかして来ちゃダメだった？」
「ふふっ、大歓迎に決まってんじゃん。
ただ、デートじゃないのかな？ってね。」
やだ…
やっぱ先生彼女いるんじゃん
そりゃそうだよね…
涙が出そうになるのを堪える。
「何それ嫌味？
デートなんてする相手いねーよ。」
「あはは、ごめんごめん。
翔くんは仕事人間だもんね。」
「お前に言われたくねーよ。
そっちだってこの店一筋のくせに。」
え？先生、彼女いないの？
あれ、彼女いないのは松本さん？
「はは、まぁ、フリー同士
また飲みに行こうよ。」
どうやら、2人とも彼女がいないらしい。
涙は引っ込んだ。
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月10日 23時
