真夏の夜は貴方を想う3【SS】完結 (ページ16)

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甘党ページ16

いつかのあの日みたいに、
先生はブラックコーヒーを飲んでる。
今回はアイスじゃなくてホットコーヒー。

先生はブラックコーヒー片手にパソコンをしてる。

っ、格好いい…

仕事をしながらコーヒーを飲むお客さんはよくいるけど、格好いいなんて思ったことなんて一度もなかった。

「ふっ、本当に仕事人間だよね。
　これ、翔くんに持っていってあげて。」

松本さんがそう言って
私にクリスマス限定のケーキを渡した。

そう言われて、先生のところへケーキを運ぶ

「櫻井先生、これ松本さんからです。
　それ、すっごく美味しいですよ。」

「わっ、マジで？サンキュ。
　ブラックコーヒーと甘いのって最強だよな。」

ふふ、先生甘いの好きなんだ。
子どもみたいに目をキラキラさせて
ケーキを食べてる先生は大人だけど可愛い。

「今日は何時に帰れんの？」

「今日はもうあと30分で終わります。」

そう答えると、

「了解、終わったら声かけて。
　送ってく。」

先生はそう言った。

「いや、でも…。」

「…何だよ。そんなに俺と帰るの嫌なの？」

櫻井先生は口を尖らせてそう言う、
嫌なわけないよ…

「あ、いや、お願いします。
　…待っててください。」

私はまた先生に甘えることにした。