真夏の夜は貴方を想う2【SS】 (ページ6)

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思いがけずページ6

「さてと、帰りますか。
家どっち？」

「え、あの！
　私1人で大丈夫です。」

いざ送ってもらうとなると申し訳なくて
そう言うと、

「ダーメ。潤と約束したし。
　送るって決めたら送る！」

先生は意外と頑固なのかもしれない。

「いやー、あっちぃーな。」

結局送ってもらうことになった私は
シャツをパタパタさせてる先生の隣を歩いてる。

「櫻井先生って、松本さんと仲良いんですか？」

ずっと疑問に思っていたことを聞いてみる。

「うん、仲良いよ。
　大学の同級生でさ、今でも飲み行ったりしてる。」

なるほど…。
ということは、櫻井先生は27歳か。

前に教えてもらった松本さんの年齢を思い出す。

また１つ先生のことを知れた。
なんて思ってると、

「こんな時間までバイトしてさ、
　勉強大丈夫なの？一応受験生でしょ？」

また勉強の話題になった。

「…正直言うとあまり余裕は無いんですけど、
　バイトしなきゃいけなくて…。
　大学も、行けるかわかんないし…。」

「…。」

櫻井先生はそれ以上何も聞いてこない。

私、苦学生だとか思われたかな…
大学だって行ってみたいけど、
お母さんに負担をかけたくない。

そう思っていると、

「勉強見てやろうか？」

「え…？」

櫻井先生がそう言った。