桜が舞う頃【黄瀬涼太】

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黄瀬side


｢やっぱ黒子っちください｣


黒子っちの才能はここじゃ生かしきれないそう思って放った言葉



誠凛の人達はわかりやすく睨んできてる



だけど、やっぱ黒子っち諦められねぇんすよねー





｢涼太くん……！｣


突然感じた腹部への軽い衝撃


驚いて腹のあたりを見ると、そこには俺の愛する彼女がいた


来たら会えるかなって思って来たらいなかったから、めっちゃショックだったんすけど、会えて超嬉しい



小さい体をぎゅっと抱きしめ返した



｢会いたかったです｣

そう言って緩んだ最高に可愛い笑顔を向けられる



｢俺もっす｣


超キスしたかったけど、流石に人の目があるからやめた


キス顔なんて最高に可愛い顔、見られるなんてたまったもんじゃないっすからね




｢珍しいね、Aから抱きついてくるの｣


いっつも俺が抱きつくのに…


超嬉しいから大歓迎だけど！



｢涼太くん不足なんです｣

そう言ってもっとぎゅっと抱きついてくるA


え、まじ可愛い。


いや、とっくに知ってたけど！！




｢俺の方がA不足、やっぱ同じ高校がよかったっすーーー｣


誰に取られるか分かったもんじゃない


黒子っちに護るように言ってるけど、そもそも黒子っちがAに惚れてるという危険さ



とか考えていると黒子っちにべりっと剥がされる




Aは黒子っちの背中に真っ赤な顔で隠れてしまう




くっそう、黒子っちめ…



まぁ、でも……


｢誠凛の皆さん、コレで分かったっすよね？Aは俺の彼女なんで手ださないでください。｣


その言葉で顔色が変わるヤツが数人…


ホントやめて欲しいっす


｢そんなの約束出来るわけねぇだろ？｣


さっき1on1した火神大我が口角を上げて言ってくる


先輩にも数人…か



｢入り込むスキなんて無いっすから｣


不敵に笑って告げる




｢じゃあ、今度の練習試合で｣


誠凛にひらりと手を振って黒子っちの方を向く




｢Aのこと任せるっすからね｣


｢はい、言われなくとも護るので大丈夫です｣


そう言う黒子っちにやっぱり黒子っちも危険だと思った

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