桜が舞う頃【黄瀬涼太】

28.１日目夜 ページ30

｢ねぇねぇ！ぶっちゃけきーくんとどこまで進んでるの？！｣


さつきちゃんの急な質問に、飲んでいたさくらんぼ水が変なとこに入った


｢！？……けほっけふっ！！？！？｣


｢な…！ちょっと大丈夫！？｣



ここはマネの部屋とはいえ、今回の合宿の女子マネはふたりしかいないので、リコ先輩を含めた３人しかいない


リコ先輩が背中をさすってくれてなんとか落ち着く



｢だってAって超きーくんとラブラブじゃない？さっきもきーくんといたみたいだし！｣


｢まぁ、確かに仲がいいわよね｣


｢ぅ、……｣

顔が暑いのが自分で分かる

火が出そう……っ



｢いちばん最近したデートはどこでしたのっ？｣


興味津々の様子のふたりに迫られる


｢り、涼太くんのおうちでしま、した…｣


｢ええぇええええええ！！！！！やっぱ襲われたの！？！？！？いや、襲わないわけないよね！？！？！？｣


呼吸が荒くなっているさつきちゃんと、真っ赤で口をパクパクしてるリコ先輩



え、襲われたって？


殴られた…みたいな？



｢襲われてないですよ！｣


焦って否定する


｢え！？襲われてないの！？！？きーくん何でこんな隙だらけの子を襲わないの！？！？ヘタレなの！？｣


｢……(あ、これ多分あの子意味分かってないわね)｣



ヒートアップしたさつきちゃんと何故か落ち着いたリコ先輩を不思議に思いながら、布団に潜った



夜はこれからだと布団を剥がれたのは言うまでもない…

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