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Aside


それから日が過ぎ海常との試合は、誠凛高校の勝ちで幕を閉じた。


涼太くんはすごく悔しそうで、私もつい泣きそうになったけど、私は誠凛高校のマネージャーでもあるから我慢した



改めてバスケでは涼太くんとは敵なんだなと感じて悲しくなったんだ




「どうかしたかよ?」


「うゎっ!!」



ぼーっとしていたら、急に話しかけられてビクッとなる


横を見ると火神くんがこっちを見ていた


その手には大きなパンがある




「何ぼーっとしてんだ?もう昼だぜ」



「あ、すみません。ちょっと考え事してました。」




といいながらお昼ご飯をかばんから出す


よいしょ。



「お、お前まさか昼飯それだけなのか?」


「はい。」


「さ、サラダだけ?」


「はい。」




なんでだんだん顔が引きつっているのか不思議に思いながらも、聞かれたことに答える



火神くんの顔が引きつってます




「これ食え。」


そう言って差し出されたのは手に持っていた長くて大きなパン



確か購買でビックロングパンって名前で売られてた気がする…



「そんなに食べたら、お腹が破裂しちゃいます」


「しねぇよ!!!そんだけじゃ餓死すんぞ!!!」


その言葉に反論しようと口を開いた時、教室に帰ってきたテツヤくんが私の口に何かを詰め込んだ



「んぐ…!!んんんん…!!!」


口が塞がれて喋れなくなる


口の中に広がる甘酸っぱいイチゴの味に感動しているとテツヤくんが私の頭を撫でた



「お昼はちゃんと食べないとダメです」


「でも、いっぱいは食べれません」


「じゃあ、このサンドイッチ2つは食べてください」


テツヤくんが三角形のいちごのサンドイッチを手渡してくる



いちごは好きだし、心配してくれてるっていうのを知っていたので渋々頷く



「いい子です」



そう言ってまた頭を撫でる




「サンドイッチ2つってそれでも少なくね?」


納得してないような顔でパンをかじる火神くんがテツヤくんに言う




「Aさんはかなりの少食ですから。あまり無理させると体調が悪くなるので。」



「黒子も結構少食なのにその上をいくのかよ…。ちゃんと栄養とれよ?」


「はい!心配してくれてありがとうございます」


心配そうな火神くんに、えへへっと笑って答えるとぐしゃっと髪を撫でられる



「ほら、早く食べないとお昼休みが終わります」


テツヤくんの言葉ではっとして慌てていちごのサンドイッチを手に持った


………………

………

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アニオタ - 話の終わりかたがいいですね! (2018年3月19日 6時) (レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱん(プロフ) - お話読ませていただきました、最後の方めっちゃ涙でました…最後の、涼太くんっていうのでもう涙がやばかったです。これからも別な作品頑張ってください! (2016年8月9日 0時) (レス) id: 0e9fe126f4 (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - 杏花莉さん» コメントありがとうございます!このお話は自分自身かなり思い入れのある作品なので、そう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2016年8月3日 13時) (レス) id: eb7460b4b9 (このIDを非表示/違反報告)
杏花莉 - 読ませていただきました!もう最後のほう涙がとまらなくて...。すごく感動しました!これからも応援しています! (2016年8月3日 1時) (レス) id: 154f442b08 (このIDを非表示/違反報告)
ぱえりあ(プロフ) - 作品読ませていただきました。病気系のお話って大体記憶取り戻したりしてハッピーエンドが多いので、この終わり方はすごく良いなと思いました!素敵なお話でした。 (2016年7月2日 7時) (レス) id: 2f5d300daa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やん | 作成日時:2016年4月4日 20時

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