君の嘘、僕の嘘 4 (ページ6)

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隣りを歩きながら
わからんわからんって呟く紫耀くんに、
廉くんとふたりで笑うと

紫「よおわからんけど、
ええ仲なん？ふたり」

ええ仲って……

そういう事で廉くんの背中に
乗ったわけじゃないのに、笑

私「あははっ、違うよー、
昨日もおんぶしてもらって、
重さバレてるから」

紫「重さ？Aさん別に太ないやん、
俺んとこ、来てみ？」

背中を見せる紫耀くん

私「やだやだ、重いから」

紫「廉はいいんだ、笑」

廉「なんか、飼い犬手懐けた気分やな」

ん？

私「……いぬ？」

廉「うわっ、落ちる落ちる！
ふははっ、嘘やん、暴れんとって？」

私「もう！」

廉「もう！笑」

紫「やっぱ、仲ええやん
Aさん、廉のタイプやもんな」

廉「は、アホ、余計な事言うなや」

私「タイプ？」

廉「気にせんでええ」

～♪♪ ～♪♪♪

紫「Aさん携帯鳴っとる」

私「えー、タイプ気になる」

廉「切れるで、電話」

話しをそらされる

気がつけばもうメイク室の前で、

おろしてもらって、ポーチの中の
携帯を確認する

……ゆうくんだ

私「あ、じゃ、ありがとう。
助かりました。」

廉「いえいえ、じゃ、後でね」

ふたりは、元来た廊下を
仲良さげに喋りながら帰っていった

私「……もしもーし」

〃やっとでた、笑
ごめん、忙しかった？〃

私「ううん、大丈夫。
休憩終わったところ」

ん？

……廉くんの後でってなに？

私「……後で？」

〃ん？後でなに？〃

私「……なんでもない」

〃なにそれ、笑
俺、もうちょいかかりそうだからさ、
自分で帰れる？接骨院行くんだっけ？〃

私「うん、大丈夫だよ、
もともとタクシーの予定だったし」

〃じゃ、そうしてくれる？
どこに帰るかわかってるよね？
帰ったら、ちゃんと介護するから、笑〃

私「もう、介護って言わないで」

〃介護でしょ、完全に。笑
じゃ、後でね〃

私「うん」

そうだよね？

後で会うから、『後で』だよね？

じゃあ、廉くんの後では、……なに？

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