君の嘘、僕の嘘 4

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私「お待たせ、
廉くん疲れてるでしょ？
わたし、ひとりで帰れるよ」



廉「疲れてへんよ？」



私「いや、眠そうな目してるよ？」



廉「もともとやわ！」



私「あ、たしかに〜！笑」




いつもの目と変わらないかもと
思い直して、ケラケラ笑うと




廉「……しばいたろか？
はよ、乗れ」




また、私の前にしゃがみこんだ




私「これ、借りたから大丈夫。」




しゃがんだまま、振り返って
私が持ってる松葉杖をみると




廉「絶対遅いやん、ええから乗って」




って、結局おんぶされ、車まで運んでくれる





廉「腹減ってへん？」



私「減ったー」



廉「なにが好き？」



私「んーなんだろー、お肉好き」



廉「まじ？肉って言ったら牛タンやな」



私「えー、肉って言ったら唐揚げだよ」



廉「は、唐揚げは肉ちゃうやろ」



私「立派なお肉だよ、牛タンの方が
おかしいでしょ、だってベロだよベロ」



廉「ベロって言うなや」




話しが脱線しまくって



ふたりで笑ってると




「れん！」



こちらに向かって、走ってくる
女の子が見えた




……もしかして、彼女だったりして？



そしたら、おんぶとか……まずくない？





廉「……はぁ」




ため息をつく廉くん



そうだよね、見られたくなかったよね




私「ごめん、降りるよ！」



廉「ええから、話合わしといてくれん？」



私「え？」




話し合わすって、どういう事？



私を支えてる手に更に力が強まって、



どうやら降ろしてはくれないらしい





目の前まで走ってきた子に、
めっちゃ睨まれてる私




私「……」



廉「なんでここにおるん？」



「廉が会ってくれないから……
紫耀くんに聞いたの、ここにいるって」




！！！！！



この子知ってる！！



えっと、たしか女優の高井紗奈さん



やば、



めっちゃ可愛い……




廉「もう話す事ないねんけど」




待って、……修羅場？



廉くんのこんな低い声初めて聞いた




ていうか、



どう考えても、私邪魔だよね？




私「……あの、……わたし帰るよ？」



廉「Aは黙っといて」




え、呼び捨て？！？！？



めちゃくちゃドキっとしたけど、



なにが起きてるの？




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