205 ページ43
なんかさ、
仲良くない？
堅物なお父さん、どこいった？
私「ねぇ」
北「ん？」
父が茹でた枝豆を取りに行ってる隙に
みっくんに話しかける
私「さっきのなに？」
北「あぁ、大丈夫。反対されてねーから」
私「されてたじゃん」
北「演技だよ、やってみたかったんだって、笑
Aの親父さん、おもしれぇな」
私「なにそれ」
心配して、損した
母「さっき、一生懸命台本作ってたのよ、
北山くんにつきあってもらうって。
可愛いとこあるでしょ？お父さん」
可愛くないよ
私には、見せてもくれないし
母「本当はね、ちょっと寂しいのよ、
Aが自分の手から離れてくのが。
だって大事に育てた娘だもん」
私「……なんの挨拶しにきたか
わかってたの？」
母「Aの親だもの、
あなたの声聞けば、わかるわ」
親って、想像以上に親なんだなぁ
って思ったら
こみあげてくるものがあって
北「A」
みっくんが、私の頭をポンって
撫でるから
ぶわっと涙が出てくる
父「ほら、食べなさい」
戻ってきた父が、私の前に
何事もなかったように、枝豆を置くと
隣りでみっくんが
姿勢を正した
北「お父さん、お母さん、
大切に育ててくださったAを
俺に任せていただけますか？」
みっくんが、
ほんとに挨拶してくれてる……
そう思ったら、更に涙は溢れてくる
父「北山くん、返品はできませんよ？」
北「はい、もちろんです」
父「ひとつだけ、聞いてもいいかな」
北「はい」
父「なぜ、あなたみたいな人が
うちの娘と？」
母「それ私も聞きたかったわ」
もちろん私も。
3人の目が、みっくんに向く
北「わかりません、笑」
ちょっと……
断言しないで
北「Aさんだから……ですかね？
一緒にいると、俺が幸せなんです。」
みっくんの言葉に、
父と母が頷いてる
父「北山くん、娘を、よろしくお願いします」
深々と頭をさげる父と母に
北「はい」
返事するみっくんがほんとに
かっこよくて、
だいすきで
わたしは世界で1番幸せなんじゃないかな
って思った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なみすけ(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、さすがです。脱帽、笑楽しんでいただけましたか？これからもよろしくお願いします！ (2021年12月1日 20時) (
レス) @page50 id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンバンハ！また一気に読ませて頂きました(*´∀｀*) (2021年12月1日 20時) (レス) @page50 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
なみすけ(プロフ) - えりさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました！キュンとしてもらえたのなら嬉しいです。また違う作品でもお会いしたいです！ (2020年6月16日 22時) (レス) id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！本当にキュンとしてました！また色々読ませてくださいね。ありがとうございました！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: 8591dd4797 (このIDを非表示/違反報告)
なみすけ(プロフ) - めろさん» お久しぶりです！読んでいただけて光栄です。こちらこそありがとうございます。違うお話しでも是非お会いしましょうね！ (2020年6月10日 19時) (レス) id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なみすけ
| 作成日時：2020年2月16日 14時
