君の嘘、僕の嘘

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藤「みや」




みやっちと話してると
藤ヶ谷さんも来た




宮「ガヤさん、知ってた？
あの子、玉の彼女だって」



藤「うん、Aちゃんの
友達だとは思わなかったけど」



宮「俺、ショックしかないんだけど」



藤「ミヤがショックうけて
どうすんだよ。
それよりAちゃん、大丈夫？」



私「え？」




なんで藤ヶ谷さんが私の心配を
するんだろう




藤「玉と仲良いみたいだからさ、
なんかあるのかなと思って」



私「なにも、ないです
私と玉ちゃんはなんにもない……」




柚葉みたいに、おつきあいしてる
なんて言える立場じゃないし



ほんとに何もない




ただ、



キスしただけだよ、



気持ちがこもってないキス



ただ、それだけの関係





藤「そっか、……この後さ、予定なかったら
飲み行かない？ミヤも」



宮「いいね、Aちゃんも
行こうよ、ガヤさんの奢りだから」



藤「ばか、ミヤは自分で出すんだよ(笑)」



宮「なんでよー」





なんか流れで、行く事になっちゃったけど


いいのかな





私「ほんとに、いいんですか？」



藤「玉の事、伝えときたくて、
ここじゃ話できないからさ、つきあって？」





玉ちゃんの事ってなんだろう



私に何を伝えたいんだろ





藤「携帯ある？」



私「あ、はい」




私が携帯を出すと、これ俺の番号ね
って登録してくれる




私「いいんですか？」



藤「後で場所送るから。
あと、困った事があったら、
かけておいで」




うわー、



スマート



なんか、慣れてそうだし




なんか、夢みてるみたいだな


こんな人の連絡先とか




私から、連絡する事なんてなさそう
だけど




私「困った事……」



藤「迷子になった、とか？笑」



私「……なりませんよ」



宮「いや、なってたじゃん！」



私「あ、……たしかに、
もーやだ、忘れて」



藤「じゃ、今日はわかりやすい
お店にしようね」




笑いながら、私を弄り倒す藤ヶ谷さんに



つられて、私も笑っちゃって




藤「やっぱ、笑ってる方が
可愛いじゃん」




って、歯の浮くセリフをサラッと言われる

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