君の嘘、僕の嘘 (ページ2)

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マ「一緒にやってた子が
辞めちゃって困ってるの。
Aちゃん一緒にやらない？」

マチ姉に誘われ、

私「私でよければ、是非！」

二つ返事で、誘いにのった

正直、今の会社には
不満があったから

ヘアメイクする為に
入ったのに、気づいたら雑用の嵐で

たまに入るメイクの仕事は
広告のお仕事

こんなんじゃ、スキルアップも
なにも望めない

そんな時、憧れの大先輩が
声をかけてくれたんだ

私「聞いて聞いて！」

私には、親友がいる

「落ちついて！笑」

いつも行くご飯屋さんに
着いた途端に喋り出した私を
クスクス笑ってる

彼女は、人気モデルの
高畑柚葉

最近は、ドラマやバラエティ番組
なんかにも出ちゃってて、

私とは違う、華やかな世界で、
頑張ってる

仕事としてメイクさせてもらったのは
彼女がはじめてで、

ガチガチに緊張してた私に

柚「Aちゃんのメイク好き」

可愛い笑顔で、そう言ってくれた

何度か一緒になると、
同い年って事が判明して、

仲良くなるのに、時間は
かからなかった

柚「良かったね、
Aのメイク、私好きだもん。
見てる人は、みてるんだね」

私が、他の会社に移る事を
1番近くで、1番喜んでくれた

大好きな親友

マ「明日から、来てね。」

マチ姉に返事した、１ヶ月後

出勤日前日に、確認の電話をもらい

いざ、初出勤

この日の為に、

新しいメイク道具を揃え

準備万端だったのに、

私「どこだここ……」

まさかの迷子

大きい会社だけに、広すぎる

初日から遅刻しちゃうかもと
焦ってメイク室を探してると、

「迷子？」

その声に、振り向いて固まった

た、た、玉森裕太！

この人知ってる、ジャニーズだ

ボトッ

ボトボトボトッ！

固まったついでに、
持っていたメイク道具の鞄の中身を
ぶちまける

玉「ふふっ、大丈夫？」

ぶちまけたメイク道具を
一個一個拾ってくれる玉森さん

わたしはアイドルを目の前に
絶賛緊張中で動けなくなった

これが、玉ちゃんとの
半年前の出会い