小さな幸せ

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写メも撮った事だし、



一気に食べてしまおうか



と思ったけど、



やっぱりもったいなくて



一口も食べれないまま、



冷蔵庫を占領する事になった。





……




ミ「A、おはよ〜」



私「おはよ、ミカ」



ミ「昨日のドラマ見た〜？」




朝起きて、会社に行き、こんな会話を
しながら、仕事につく



これが日常



こんな日常にも、たまに、ちいさな風が吹き




ピコンッ♪


なんのメールだろ？




……




私「あー！」




むかいの席のミカが、顔をあげる




ミ「なに？(笑)」



私「当たった！」



ミ「え？玉ちゃん？」



私「うんうん！舞台挨拶！
見捨てられてなかったー」



ミ「誰に？」



私「神さま〜！」




バコッ！


後ろから叩かれる




私「いったーっ！！」




振り返るとヤス




私「もーなに？ せっかく気分いいのに！」



ヤ「お前さ、これなんだよ」




見ると、ヤスに頼まれて私が書いた領収書




私「なんか、違った？」



ヤ「全然違うだろ」



私「え、金額？」



ヤ「ちげーよ、会社名！
俺、まえゆう=(有)って言ったの！
しかも、イチゴじゃなくて、イチイ！」




(有)イチイ ？




ミ「A、なんて書いたの？」



私「なんて書いたっけ？」



ヤ「『まいうーイチゴ』様
渡そうとして俺、吹き出すとこだったわ！
慌てて、引っ込めたけど」



ミ「あはははっ、まいうー！！」



ヤ「普通おかしいと思ったら、聞き直すだろ(笑)」



私「だって、ヤスいなかったから」




ミカはお腹を抱えて笑ってるし、
ヤスには、お前が持って行けとか
言われる始末




私「それより、ヤス聞いて！」



ヤ「なんだよ」



私「玉ちゃんの舞台挨拶行くの！」



ヤ「あぁ、やっぱり連絡とってんだ」



私「連絡？」




ファンクラブの事？




ヤ「感謝しろよ？(笑)」



私「なんでヤスに感謝すんの？
私が当たったんだよ？」



ヤ「宏光じゃないの？」



私「へ？」



ヤ「連絡とってんだろ？」



私「誰が？」



ヤ「俺、宏光にお前の連絡先送ったけど」



私「……えぇ！」





遡る記憶……




2、3日前、知らない人からのライン



ぶ、ブロックした……

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