Stand by me 〜after story〜4

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正直、アンケート内容を
見なければよかった




『結婚願望は、ありますか？』


『こどもは、何人ほしいですか？』




嬉しそうに書きこんでる姿を
見ちゃったから




藤「A、こっちきて？」



膝の上に呼ばれる



藤「見て？(笑)」




……3人




私「……太輔、……こども欲しい？」



藤「そりゃあ、欲しいよ(笑)
俺も3人兄弟だし、Aも3人兄妹でしょ、
だから3人」




……ごめんね、太輔、ひとりもできない




私「……3人か……」



藤「だめ？」


わたしのお腹に腕をまわして
肩にあごをのせて耳元で囁く



そんな可愛く聞かれたら、
だめなんて言えるわけがない




でも……叶えてあげられないの




私「……」




胸が、苦しい……




藤「あれ？なんで泣くの？」



私「……楽しいだろうなって思ったら、
うれしくて……」



藤「でしょ？(笑)」




……太輔、ごめんね……




言えないよ




その幸せそうな顔を、崩せない







１週間たって、もう一度検査をして
もらいに病院に行く



少しの望みをもって……




でも、



わたしの願いは、届かなかった






そして、その結果で、わたしは
決断する





コンサートまで、後１ヶ月をきっていた





私「マネージャーを、やめさせて
ください」



後「は？お前、なにいってんの？
いつ？コンサート終わってから？
結婚するからか？」




突然言ったわたしに、びっくりしてる
後藤さん




私「結婚は、しません」



後「え？なに？ちょっと落ち着け」



私「落ち着いてます」



後「どういう事？」



私「私情をはさんで、申し訳ないんですが、
太輔と別れます、なので続ける事が
できません」



後「なに？誰かに反対された？」



私「違います……わたしの……事情です」



後「……なにがあったか、知らないけどさ、
本気か？」



私「……はい」



後「……わかった」



私「ありがとうございます」




事務所から出た瞬間、



緊張の糸が途切れ、泣き崩れる




私「……ぐっ、……うぅ……」




嗚咽がもれ、



全然、止まらない

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