26話の後 ページ2
その夜
「なぁ那月」
「なんですかぁ?翔ちゃん」
「さっきから…その、ドレスのサイトばっか見てるけどよ」
「うん!どれも可愛いくて迷っちゃいます!」
「やめろ!ぜってぇ着ねーかんな!」
「はい!翔ちゃんのじゃありません!」
「お、おう?そうかよ…」
「Aちゃん、こういうの着たらすっごい綺麗だろうなぁ〜」
「Aか。那月にしては珍しいな」
「うん?」
「綺麗って。いつも可愛いだからよ」
「うーん、Aちゃんだからかなぁ…僕もよくわかんない」
「…ふーん、そうかよ」
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「おい神宮寺」
「なんだい」
「一十木から聞いたぞ。Aに何をしたんだ」
「やだなぁ。ただ仲良く話してただけさ。そういう聖川だってそうだろう?」
「む?」
「子犬ちゃんだよ。あのハンカチ、大切にしてたやつじゃないか」
「あぁ。だがAになら構わん」
「へぇ、珍しく気が合うじゃないか」
「なんのことだ?」
「べつに」
「……」
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「なんですか音也。さっきから口尖らせて」
「なーーんも」
「そうですか」
「5時間目、Aといたの…?」
「知っていたんですね。まぁ、そうです」
「トキヤ、転入生なんて興味ないみたいな感じだったじゃん」
「…Aは、私の幼なじみです」
「それだけ?」
「…ええ」
「ふーん…そっか!ならいいや」
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ともちゃん、はるちゃんと通話中
「へっくしゅん!」
「Aちゃん、さっきからくしゃみしてばっかだね」
「噂されてるんじゃない?A」
「そ、そうなのかなぁ」
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作者名:なめ | 作成日時:2016年8月27日 2時