22 ページ23
トキヤ「何故ここにいるんですか」
あ「あ、あの…」
まさか、再開なんて夢にも思っていなかった私は言葉に詰まらせる。すると、トキヤが私の腕を引っ張りながらまさやんと翔の元へ行き
トキヤ「聖川さん、すみません。少々Aを借ります」
真斗「? あ、ああ」
とだけ言って、スタスタと歩き出す
あ「ちょ、トキヤ?」
トキヤ「いいからとりあえずこっちへ来なさい!」
と、少し怒ったような声でそう言った
トキヤに連れられ、どこかわからない部屋に入る。ガチャと鍵をかけて無言のまま私の方へ1歩、また1歩と近づいてくる
1歩、トキヤが近づくと私も反射的に1歩後ろへ下がる。またその繰り返し。とうとう私の背中に壁があたり、もう逃げられなくなった
あ「あの、トキヤ」
トキヤ「A…」
私の顔の横にはトキヤ肘、
トキヤ「何故ここにいるのか、説明してくれますよね?」
…フラッシュバックが起きた
今から何年前だろうか。
____________
私がまだ幼稚園年長さんの時、近所に引っ越してきたのが一ノ瀬トキヤだった
《幼稚園時代》
同じ幼稚園に通うことになった私達、私が砂場で遊んでる時も、すべり台で遊んでる時だって、トキヤは隅っこで1人絵本を読んでいた
「(ときやくん、あそばないのかなあ)」
「ねーねとーきやくん、あーそーぼっ」
「…や、です」
「おにごっこすごいたのしいんだよお!」
「や、です」
「ふーーん、ときやくん」
「…なんですか」
「つかまえられないんでしょ」
「…はい?」
「だって、いつもことわってばーっかりだもん」
「…」
「まあいいやあ」
「…ない」
「なあに?」
「つかまえられないわけない!!」
そうして、トキヤとはじめて遊んだ
あの時の顔は今でも覚えてる。あの日以来、私とトキヤ仲良くなった
《小学校時代》
「A、パンはたべてからでてきなさい」
「だってたべてるときトキヤきちゃったんだもん」
「はあ。とりあえず、いきますよ」
「うん!はい、おてて」
「…まったくしょうがないですね」
「「あーめいじーんぐ♪」」
小学校に入ってから、トキヤは毎朝迎えに来てくれた。そして手をつないで、声を揃えて歌う。これが私達の毎朝の楽しみだった
英語も何もかもちんぷんかんぷんながら初めて歌った曲、アメイジング・グレイスも卒業する頃には完璧に歌えるようになっていた
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
潮田渚 - 更新頑張ってください! (2016年9月22日 12時) (レス) id: 34d9e994ef (このIDを非表示/違反報告)
綾夏(プロフ) - 音也がかわいい〜!あと、聞きたいことがあるんですが、メール?(LINE)のやつをやるには、どうしたら出来るのでしょうか?私も、小説を書くので、使ってみたくて、教えてください! (2016年9月11日 15時) (レス) id: cb84361a34 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - なめさん» はい!楽しみにしてます!!\(^o^)/ (2016年9月5日 22時) (レス) id: b69233ef5c (このIDを非表示/違反報告)
なめ(プロフ) - 雛愛さん» 遅れてすみません;_;ありがとうございますとても励みになります、心遣いまで;_;(*^o^*)頑張ります!これからもよろしくですヾ(@⌒ー⌒@)ノ (2016年9月5日 0時) (レス) id: 32be555e19 (このIDを非表示/違反報告)
なめ(プロフ) - 零さん» 遅れてすみません;_;コメント返してくれて嬉しいですヾ(@⌒ー⌒@)ノ明日明後日らへんにはトキヤ出せそうですヾ(@⌒ー⌒@)ノ少々お待ち下さい( ̄◇ ̄;) (2016年9月4日 23時) (レス) id: 32be555e19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なめ | 作成日時:2016年7月30日 21時