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早朝、私はパン屋さんの前にいる
行く前に、
「早乙女学園の近くに、朝早くじゃないと行列ができ買えなくなってしまうパン屋があるよ」
ということをお母さんが言ってたのを思い出したのがきっかけ。
扉を開けるとふわっと焼きたてのいい匂いが一面に広がる
あ「(どれも美味しそう…)」
店内をぐるぐる周り、ようやく1つ決めた。その名も
あ「ふわっとなめからクリーム入メロンパン!」
なんて、美味しそうなんだろう。名前だけでも美味しさが伝わるパンに期待をしながら、最後の1つに手を伸ばした
カチッ
トングとトングがぶつかり、音がなった
「「あ…」」
横を見ると、帽子を被った少し小さめの男の子。
「くそっ一足遅かったか」
うつむき、唇を噛む男の子。相当このメロンパンが食べたかったのかな、なんだか申し訳ない気持ちになった
あ「私違うの食べるから、メロンパンいいよ」
そう言うと、ハッと顔を上げ私を見る
「でも、お前も食べたくてこんな朝早くにきたんだろ?」
あ「まあ、そうだけど…私はメロンパン目当てじゃなかったから」
「マジでいいのか?」
あ「うん、隣のお米パンにするよ」
「なんか悪いな…」
顎に手をあててうーんうーんと何か悩む男の子
あ「(考える人の像みたい)」
なんて心の中で思っていると、ハッと閃いたように私を見た。そしてトレイにメロンパン、隣のお米パンをのせた
「お米パン、お前買わなくていいぞ」
あ「? どうして?」
「あーもう!鈍いヤツだな!!俺様が奢ってやるってんだよ!」
あ「ええ!」
スタスタとレジへ行き、会計を済ませた男の子。出口の前でピタッと止まると、口パクでなんか言ってるけど
あ「(全然伝わんない)」
意味がわからなくて突っ立っていると、はぁとため息をつき、再び私の元へくる
「ちょっとついてこい」
あ「ち、ちょっと!」
ガシッと手首を掴まれ、私達は店を出た
あ「どこいくの?」
「ん、ここでいっか」
ついたのは、近くの涼し気な噴水がある公園。ベンチに座る男の子、横をぽんぽんと叩いている
あ「(座れってことだよね)
私はベンチに腰をかけた
〈第一印象、鈍いヤツ〉
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潮田渚 - 更新頑張ってください! (2016年9月22日 12時) (レス) id: 34d9e994ef (このIDを非表示/違反報告)
綾夏(プロフ) - 音也がかわいい〜!あと、聞きたいことがあるんですが、メール?(LINE)のやつをやるには、どうしたら出来るのでしょうか?私も、小説を書くので、使ってみたくて、教えてください! (2016年9月11日 15時) (レス) id: cb84361a34 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - なめさん» はい!楽しみにしてます!!\(^o^)/ (2016年9月5日 22時) (レス) id: b69233ef5c (このIDを非表示/違反報告)
なめ(プロフ) - 雛愛さん» 遅れてすみません;_;ありがとうございますとても励みになります、心遣いまで;_;(*^o^*)頑張ります!これからもよろしくですヾ(@⌒ー⌒@)ノ (2016年9月5日 0時) (レス) id: 32be555e19 (このIDを非表示/違反報告)
なめ(プロフ) - 零さん» 遅れてすみません;_;コメント返してくれて嬉しいですヾ(@⌒ー⌒@)ノ明日明後日らへんにはトキヤ出せそうですヾ(@⌒ー⌒@)ノ少々お待ち下さい( ̄◇ ̄;) (2016年9月4日 23時) (レス) id: 32be555e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なめ | 作成日時:2016年7月30日 21時