恋愛禁止令解除？【うたプリ】

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気づけば私の出番になっていた。

「(これが終わればいい物が待ってる！)」


ゴクッと残りのオレンジジュースを飲みほし気合いを入れる




司会者から名前を呼ばれ、マイクを受け取った私はステージの上へと移動した。





静かに目を閉じ、深呼吸をする

これが私のルーティーン。




『それではAさんで、Amazing Grace！』





「〜♪」





英語の発音が良いわけでもない
日頃から洋楽を聴くわけでもない


私の携帯は数年前に壊れてからそのまま放置している。そのため最近のJPOPを全然しらなければ、話題のアイドルなんかも知らなかったりする。


そんな中、まともに歌える曲が小さい頃よく歌っていたアメイジング・グレイスだった



「(ふぅ〜)」



私が歌い終え、一呼吸着くと同時に、沸き起こる拍手




母「やっぱり、持ち腐れにするには勿体なすぎるわね…」

あ「ん？お母さんなんか言った？」

母「なーんも言ってないわよ」




お母さんの元へ行ったら、ニコニコしながら「喉乾いた｣って。カラオケ会場を出てすぐの廊下にある自販機へ一緒に向かった


やけにニコニコしているお母さんに少し違和感を覚えながら。





ガコンと音を立てて落ちてきたのは私の大好きな缶ジュース。



＊〈一緒に歌った、初めての曲だから〉

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