『瞳、』【ﾊｲｷｭｰ】 (ページ4)

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「改めましておはようございます。
1年3組、担任になりました、若村と言います。
教科は数学ですね。
あだ名はジャクソンでした。よろしくお願いします。」

どっと笑いが起こる。

式も無事終わり、担任の先生の自己紹介が始まった。
数学教師、多分20代後半の若村先生。
ジャクソンか…なんて呼ぼうかな。

「えーっと、
それではみなさんの自己紹介かな。
相澤さんからお願いします。」

「あ、はい。」

廊下側1番前の相澤さん(?)が自己紹介を始める。

私は窓際だからちょっと後だな。

1人終わるたびに緊張しつつ、自分の番。

「はじめまして。長瀬Aです。
好きなことは歌うこと。
よろしくお願いします。」

うわちょっと無難すぎたかな…。
まあ最初でスベるよりかはいいか。

それよりも、

後ろの人が気になってしょうがない。

「はじめまして、灰羽リエーフです！
ロシアと日本のハーフですね！
英語喋れそうとかロシア語喋れそうとか言われるんですけど、実際ほんとに喋れません。
日本語オンリーです。
仲良くしてください！」

リエーフ…リエーフか…名前かっこいいな…
というか日本語オンリーなら大丈夫か。
よかったー…

それにしても背高いよなあ。
何かスポーツやってるのかな。
バレー…だったり。

…しないか。

「はい、じゃあみんな終わったかな？
このあと色々プリントやら配るものたくさんあります。
チェックはしますが、ちゃんと自分でも確認するようにー」

新学期は教科書を全部持ち帰るのがキツい。
最初の宿題が教科書に名前を書いてくる、とかそいうのはいいんだけど…

早速プリントが配られて、後ろに回していく。

後ろからガタッと音が聞こえる。
リエーフくんが立って前に行く。

あ、やっば余ってたかな。
気付けは良かった。

それにしてもほんとに、

『背高いな。』

やばいやばい口に出てた…

「ん？」

バレてたー(白目)

『あ、いや、背高いなって』

「すごいっしょ！笑今194cm！笑」

『？！笑めちゃめちゃ高いじゃん！』

そう言ってふいに彼と目が合う。

『瞳、』

言うつもりもなく口から出たその言葉に、彼は少しおどろいて、

「初めて言われた！ありがとう」

　これが、
　始まり。