【鏡飛彩】煩いコイツをどうにかしてください【仮面ライダーエグゼイド】

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Aside

「お疲れ様、Aちゃん。これで今日は終わりよ。ゆっくり家で休んで頂戴」

マネージャーにそう言われ、タクシーに乗り込む。はい、と返事をする前に扉を閉められた

「聖都附属病院まで」

「はい」

目的は勿論、飛彩先生に会いに行く為
仕事が終わってからの日課のようなもの

「ふふ、楽しみだなぁ…」

スマホをつけると、トップ画面には居眠りしている飛彩先生が写っていた
CRに行った時に偶然撮れたものだった

すると飛彩先生の写真を遮る表示が出された。マネージャーからだった

『Aちゃん、明日の予定が少し変更したわ。CMの撮影時間が午後2時に変更よ』

午後2時？待って、その時間は…

「ま、待ってください!その時間は先生の…」

『先生？』

マネージャーには病院に行って飛彩先生と会っている事は秘密にしているし、誰にも言ってない

「センセーノリっていう海苔を友達と買いに行こうと……」

『そう。でも、仕事を優先してくれない？友達となんていつでも行ける』

「それはそうですけど…他の時間にまわせませんか？」

飛彩先生が手術し終わる時間帯であり、私のおつかい係が発動する筈なのに
こんな幸せな時間をCMに潰されるなんて……

『芸能界に入ったんだから、自由に行ける筈ないでしょ？今は最高潮の売れなのよ。稼ぎ時よ。逃してもいいの？』

「…それは、そうですけど……」

覚悟はしてたけど、飛彩先生に会えない日があるなんて最悪だ…

『やりたい事は出来るだけ我慢してね。じゃあね』

一方的に切られ、はぁ…と溜め息をつくしかなかった。芸能界、止めてしまいたいけどなぁ…

「到着しました。料金は…」

財布からお金を取りだし払う
鞄を持って外へと出る。あまり私は顔を隠さないので、結構見られる

「あのっ、鴻上Aさんですよね!握手してもらってもいいですか？」

ほら来た。まぁ、別に良いんだけどね

「良いですよ」

「いつも雑誌で見てます!応援してます!!」

「わぁ!ありがとうございます、これからも見てくださいね」

ファンサービスの笑顔を見せ、病院の中に入る。結構見られてんな…
CRへ続くエレベーターに乗り込む。居るといいな

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