会いたいと思ったんだ ページ30
田中side
中村「はぁい」
その待ち望んだ声は中村さんの家の方からではなくて、なぜかアパートの二階の私の家の方からで…
私は夢中で階段を駆け上がった。
すると、家のドアにもたれるように、腕を組み立った中村さんがいる。
夢じゃない。
田中「…なんで…」
中村「…寒い、遅い、眠い、お腹すいた」
田中「なんで居るんですか！？帰る時間なんて言ってないのに！」
アニゲラ収録から5時間は経っている。
中村さんの鼻の頭が真っ赤なことから察するに相当ここで待ってくれていたに違いない。
中村「全然待ってないし……なんでって言われてもなぁ…誕生日だし…」
ボソボソと私の目を見ずに言った中村さんの顔が、寒さのせいか照れのせいかほんのり赤くて、可愛い。
あぁ、どうしよう待っていてくれたことがすごい嬉しい。
中村「あのー、Aさん。とりあえず中に入ってもいい？ダメ？…寒い…」
田中「あ、ごめんなさい！どうぞ！」
急いで鍵を開け、招き入れる。
田中「今、あったかいの淹れますね！」
そう言い残しキッチンに向かおうとすると、私の後ろをついてきていた中村さんに腕を引っ張られた。
田中「…！？ちょっ」
引っ張られたことにより後ろにバランスを崩したが、待ち構えていた中村さんの腕の中にすっぽりとおさまった。
中村「…あったか」
田中「か、階段走って来たから…」
中村「あれだけで？笑」
いきなり中村さんに抱きつかれたから体温が上がってます！
とは言えず、謎の嘘でごまかす。
田中「中村さんが冷たすぎるんですよ。待ってないとか言ってたの嘘でしょ？笑」
中村「んー？…どうでしょう？」
中村さんは何も纏っていなかった鼻や頬が寒いのか、私の首筋に顔を埋めて無理やりくっつけている。
田中「つめた…」
中村「…あったかい」
中村さんが吐く息が首にかかり、いちいちこしょぐったい。
田中「あのー、こんな廊下じゃなくてリビングの方があったかいですよ…？」
中村「…それ誘ってる？」
田中「えっ！？誘っt」
中村「あーーっ！ダメダメ。ずっとくっついてるとやらしいことしたくなっちゃう」
大きい声でそう言った中村さんは、リビングの方に「２０歳まで我慢。２０歳まで我慢。」と独り言を言いながら行ってしまった。
田中「〜〜っ」
すでに来年の誕生日が楽しみになりつつある、19歳の誕生日でした。
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ふぉると(プロフ) - Maiさん» ありがとうございます！面白いと言ってくださるだけで、励みになりますありがとうございます！！ (2018年12月14日 23時) (
レス) id: 7033e1dd14 (このIDを非表示/違反報告)
Mai(プロフ) - めちゃめちゃ面白いo(^-^)o
【悠くん】【智くん】【梶田さん】三人の絡みが面白すぎるww♪悠くんカッコいい☆これからも頑張って下さい☆応援してます(^o^)／ (2018年12月13日 22時) (携帯から) (レス) id: 01f450082e (このIDを非表示/違反報告)
ふぁくと(プロフ) - かめさん» ありがとうございます！励みにさせていただきます！ (2018年2月18日 9時) (レス) id: 7033e1dd14 (このIDを非表示/違反報告)
かめ - とても大好きなお話です！！！これからも更新頑張って下さい！！！ (2018年2月17日 23時) (レス) id: dcf7eb856a (このIDを非表示/違反報告)
ふぁくと(プロフ) - 玲奈(ds版)なりすましではないさん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえたようで、何よりです！笑笑 ありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月6日 12時) (レス) id: 7033e1dd14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉると | 作成日時：2017年8月2日 22時
