もっといっぱい舞って頂戴？【文豪ストレイドッグス】 (ページ13)

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私の腕にあるのは、たくさんの切り傷。

　
　
　
　

　

　
　

私の首にあるのは、縄の跡。

　
　

　
　
　
　

　
　
　

私のポケットに入っているのは、大量の薬。

　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
沙耶「姉さん、は……辛かったん、だよね………父さんに、いっぱい、傷付けられて……

　

でも、私の、前では……いつも、笑顔でいてくれるのが、嬉し、かった……」

　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
私「……沙耶……」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
沙耶「だから…………普段、も、笑ってて、欲しくて……。

死のうとなんて、しないで……生きて………私は、も、離れちゃう、けど………。

　
絶対、姉さんなら、大丈夫だよ…………………

………………生きて…………………姉、さん………………」

　
　
　
　
　
　
　

ぶらん、と、地に向かって垂れる腕。

　
　
　
　
　
固く閉じられた瞳。

　

沙耶は、死んだ。

　
　

　
　
　

　

もう、沙耶の笑顔は見れない。

　
　
　
　
もう、二度と…――――――。

　
　
　
　
　
　

　
　
私「うわあああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　

　
　
　
沙耶を撃ったのは、龍牙。

　
　

　
　
　
　
何故沙耶を殺したのか、いまだに分からない。否、分かりたくも無い。

　
　
　
　

沙耶「…姉さんは今まで、ちゃんと生きてくれた。それだけでも、凄く嬉しいよ。

　

でも、まだこっちに来ちゃ駄目。姉さんには、大切な人がいるでしょ？」

　
　
　
　
　
私「………………うん」

　
　
　
　
　
沙耶「なら、帰ってあげて。彼の人の所へ」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
そう言って、沙耶はあの、天使の様な微笑みを私に向けた。

　
　
　
　
　
　
　
　

　
私が「有難う」と言い、沙耶の頭を撫でると、辺りが白に包まれた。

　