6*狂いだし始める歯車 ページ7
[SIDE:A.T]
「アーヤ。
お兄ちゃんに手紙届けてきてくれる?
ラグビー部のマネージャーの子からなの。
よろしくね。
貴方は本当に役に立つわ」
お兄ちゃんにはファンがいっぱいいる。
手紙が届かない日なんてない。
だから私は、毎日手紙を届けに行かなければならない。
それより嫌なのは、
『家族からはみ出てしまう事』
私は、家族から
『また違う家族。』として扱われる。
それ一番イヤだった。
そして、恨めしかった。
「イヤよ。
自分で届けに行って。」
初めて、ママに歯向かった。
「ママの言うことが聞けないの?
貴方はママやパパのいうことを聞いていればいい、
いうことを聞きなさい!」
命令じゃない。
私は、ロボットになってればいいって?
『バシッ』
叩いた。
めいいっぱい頬を。
「うるさいんだよ。
こき使うような言い方して!
私は、ロボットじゃないの。
いいかげんにして。
もう私、ママの言うこと聞かないから。」
忙しく階段を上がる。
ママを殴った手、
初めての暴力をした手。
それを見て思った。
自分自身も狂いだしている、と。
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みやび@KZ部屋(プロフ) - すみません、1話の、「普通の償い」は、「普通の報い」だと思います (2019年1月4日 18時) (レス) id: fee431c3c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美華 - はじめまして!ものすごく面白いです!続きが気になります! (2016年8月26日 13時) (レス) id: eae0f998fc (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 美蘭さん» ありがとうございます!今作り中です!(笑) (2016年8月22日 11時) (レス) id: 8d965916f6 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - La merさん» ありがとうございます!第二章をよろしくお願いします (2016年8月22日 11時) (レス) id: 8d965916f6 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - 雫さん» 雫さん!一章完結おめでとうございます!続編!楽しみに待ってます! (2016年8月21日 20時) (レス) id: a378f75823 (このIDを非表示/違反報告)
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