HERO 【基山ヒロト】

∴HERO-9∵ ページ11

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雷門のみんながぼろぼろになっていく。



特に円堂くん。





リュウジ……ううん、レーゼに何度シュートを打たれてもどんなすごい威力のシュートを打たれても絶対に逃げない。



倒れても何度も立ち上がる。






｢……怖いよ｣




雷門のみんなが次々と倒れていくのを見るのが。


みんなが変わってしまっている姿を見るのが。




＿＿＿そして1番怖いのはヒロトが変わってしまっている姿を見ること。







｢Aちゃん！？大丈夫？？｣



異常なまでに震えている私にマネージャーのみんなは背中をさすってくれる。




｢A、無理はしないで｣




瞳子姉さんも私を気にかけてくれている。


それでもやっぱり震えは止まらなくて、
こんなんでみんなを助けられるわけないじゃんなんて自分に毒づいてみたりして。




そんなことをしている間に試合は終わってしまった。



みんな ディフェンスを全員前に上げるという姉さんの作戦に不満があるようで、治療をしている円堂くんを除いて話し合いをしている。




｢理事長に言って監督を変えてもらう！｣



完全にキレている染岡くん。




ちがう、姉さんはそんな人じゃない。


作戦にはきっと理由があるから…！



そう言おうとした時、鬼道くんや治療を終えた円堂くんが姉さんをかばってくれる。





と、そんな時に姉さんがみんなに何も説明せずに豪炎寺くんをキャラバンから外すなんて言ってしまった。



私もなんとなく気づいていたが、試合の様子を見て豪炎寺くんが脅されていることに気づいていたのだろう。


豪炎寺くんを守るため。


でも姉さん、それは説明しないとわかんないよ。


豪炎寺くんは雷門のエース。
みんなからの信頼はとても厚いもの。

そんな人をキャラバンから下ろすなんて急に言ったら姉さんがいろいろ言われることぐらいわかるはず……






ねえ、姉さん。


ヒロト達を取り戻したいのは私も同じだよ。


だから焦らないで……



怖いのは私もだよ。



だから1人で悩まないで……




* * * * * *


アニメと異なる場合があります
セリフが違う気がします
すいません…(

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