【魔法科高校の劣等生】白百合の傍には雨が降る (ページ27)

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哀しき笑顔編Ⅲ ページ27

【今日の放課後、カフェテリアにてお待ちしております】

それが、司波達也が書いたメモだった。無論、断る理由もない。そして彼女……水無月氷華はそっとメモをポケットに入れた

彼女は知っている。彼が…司波達也が国防陸軍第101旅団独立魔装大隊特尉、大黒竜也である事を

理由は主に2つ

1つ目は紛れもなく父親の蓮の影響である。生徒会室では話さなかったが、彼女は水無月家次期当主である為、軍事の事を無知のままでいる訳にはいかないと言う方針で学んでいたから

もうひとつは妹の杏都の能力の影響である。何度も言うが水無月杏都の魔法…及び得意な魔法は読心である。彼女は心を読み、その情報を姉である氷華に教えたから

プライバシーのへったくれも無いが、これも彼女が何時も何かをする時に頼んでいることである。多少は慣れた

？｢……よ。氷華｣

氷華｢藍葉？｣

考え事をしていたら、彼女の天守……天宮藍葉が姿を現した

藍葉｢午後の授業、行こうぜ｣

氷華｢そのつもりよ。あ、でも今日の帰りは杏都と一緒にお願い出来る？用件が出来て遅くなりそうだから｣

藍葉｢了解。澪も一緒に連れてくわ｣

氷華｢……ごめんなさいね。いつも｣

藍葉｢貴女の天守なんですからどーぞなんでも言ってくださいねー、ってか？

別にいいよ。友達だし｣

仲良く2人は今日も、風邪を切って歩いていく