【歌い手】超人気の女性歌い手さんは、ピュアなお姫様でした！

20.大丈夫 ページ23

なんて願いは届かなかった。






ドアを開けると、暴れまわってるまふまふさん。








机の近くにはカッターも置いてある。






はやく止めないと……‼







貴方｢相川君！相川君！｣









まふ｢ア"ア"ウ"ーーー｣









言葉にはならないぐらい苦しみながら、叫んでいるまふまふさん。









勿論、私の声なんて届いていない。









でもはやく止めないと……。









私はまふまふさんを抱き締める。









まふ｢離せっ！！僕が、僕が、い、るか、ら！！｣









______皆が不幸になるんだ。









そう言うとまふまふさんはまた、暴れ始める。









肩にピリッとした痛み。









だが、今は気にしていられなかった。まふまふさんの心のほうが痛いはず。









貴方｢辛かったんですよね。｣








私がそう言うと、








まふ｢え？｣









と、びっくりした反応をする。









貴方｢悲しかったんですよね。嫌だったんですよね。自分を守ったせいでそらるさんが傷付いて___｣









_____悔しかったんですよね。









私のその言葉でまふまふさんは何かが切れたように、泣き始める。









ずっと溜め込み続けたんだろうな。









貴方｢真冬さんは必要されてますよ。証拠に私がしてます。

そらるさんだって、真冬さんが大切だから、守ってくれたんです。

今は泣いて良いです、存分に泣いてください。｣









わざと名前呼びにしてみる。









こう言うときは名前呼びに方がいいから。嬉しいから。









貴方｢♪誰かの涙で出来たソーダを飲んで〜｣









私は『林檎花火とソーダの海』を歌い出す。









まふまふさんはそれが心地よかったのか、数分して寝てしまった。









はやくベッドに移してあげたいけど、私じゃ運べないな。









そらるさん達待と……。







あと、五分ぐらいで三十分だからすぐ来るだろうし。




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