【番外編】帰国子女の君ｰ黄瀬ver. ページ27
書きたくなったので番外編いれます！キセキ目線でちょくちょく入れてきます〜
黄瀬side
はぁ〜暇っすね
どんなスポーツも一目見ればすぐできてしまう
そんな特技を持った俺は本気で取り組むことを諦めかけていた
そんな時彼女は俺のクラスにやってきた
A「AAです。アメリカから来ました！」
アメリカ？帰国子女ってやつっすかね
男1「結構かわいくね？」
男2「あぁ。俺彼女にしちゃおっかな〜」
はぁ、転校初日からかわいそうっすね。
俺はただぼーっと空を眺める
A「ねぇ、君名前は？」
黄瀬「え？」
ホームルームが終わるといつの間にか隣に座っていた彼女に声をかけられる
A「隣の席なの、よろしくね」ﾆｺｯ
そう言って笑った彼女に普通なら誰もがかわいいと感じるだろう
けど俺は違った
黄瀬「あー、俺は黄瀬涼太っす。」
こいつも顔だけで俺に声をかけたんだろう、そう思うと悔しさとほんの少しのがっかり感から冷たく返すことしかできなかった
A「黄瀬涼太君か…じゃあ涼ちゃんだ！」
黄瀬「は？」
A「転校初日に申し訳ないんだけど、教科書見せてっ！」
両手を合わせてお願いっ！と頼んでくる彼女はこれまでの女子達とはどこか違う気がした
黄瀬「いいっすよ」
A「ありがとう！」
それからお昼までの4時間、机をくっつけて教科書を広げて授業を受ける
丁寧に板書された文字をノートに書き写している彼女を単純にキレイだと思った
するとこっちに気がつき静かに微笑む彼女に思わず目をそらす
普段は長く感じる授業があっという間に感じたのは彼女のおかげなのだろうか。
A「涼ちゃん、お昼暇、かな？」
黄瀬「暇っすけど。」
A「校内案内してもらえないかな？」
黄瀬「っ、いいっすよ！」
普段ならめんどくさいと思うようなことをなぜかわくわくしている自分を不思議に感じた
A「じゃあまずは、体育館に行きたい！」
黄瀬「いきなり体育館っすか？」
A「うん！私アメリカでバスケやってたの」
黄瀬「バスケっすか？」
A「うん！結構強いんだよ〜？」
ふふん、と自慢げに笑っている
黄瀬「じゃぁ俺と勝負しないっすか？」
A「涼ちゃんバスケ部なの？」
黄瀬「違うけど多分勝てるっす」
俺の能力は見たものを一瞬で俺のものにできる
どんなスポーツでも負けないっす
不思議そうに俺を見る彼女に俺はあまり期待なんてしていなかった
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作者名：凪咲 | 作成日時：2019年2月1日 1時
