ばしっと決めなさいよ！ ページ24
Aside
火神「…大丈夫か？」
灰崎くんの姿が見えなくなると大我は優しく声をかけてくれる
A「え、あっうんっ！…っ」
火神「おい、ほんとに大丈夫かよ？」
私は鳴り止まない心臓の音に戸惑いながら慌てて大我から離れるとバランスを崩してしまう
再び抱き寄せられさらにうるさくなる鼓動にどうしていいか分からず大我を見つめる
大我「っ…なんかついてるか？」
何も言わない私を不思議に思ったのかなぜか自分の顔をぺたぺたと触っている
A「っ…ふふ。何もついてないよ！」
思わず零れた笑みに大我はお前っ！と一瞬怒ったような笑っているような表情を浮かべた
A「ねぇ大我？」
火神「ん？」
A「さっきのってどういう…」
私は気になっていたことをそっと聞いてみる
火神「っ！あ、いやあれはっ！その…」
大我は少し考えるような素振りを見せるとすぐに慌て始めた
火神side
A「ねぇ大我？」
名前を呼ばれん？とAを見る
A「さっきのってどういう…」
さっきの？
"こいつは俺のもんだ"
ついさっきの灰崎との会話を思い出す
火神「っ！あ、いやあれはっ！その…」
自分の発言に一気に顔が熱くなる
A「その…？」
じっと俺を見つめるAは身長差のせいで自然と上目遣いになっている
火神「それは…」
いざ言おうと思うとどうしても上手く声がでない
火神「俺……は…」
思わず俯く
prrrrrrrrr、prrrrrrrr
火神/A「おわっ！？/わっ！」
火神「な、で、電話！？」
A「わー、びっくりした。」
突然なった電話の音に2人とも驚いてあたふたとしている
こんな時にだれだよ！と思いながら携帯を開くと黒子からだった
火神「黒子？」
A「でないの？」
火神「あぁ、悪ぃ。…もしも」
リコ「ちょっと何やってんのよ！！！」
火神「え！？か、監督！？」
A「え、リコさん？」
火神「どうしたんすか？」
リコ「どうしたんすか？じゃなーいっ！さっさと言っちゃいなさいよ！男だろ！」
火神「はっ！？なんでそれ！！はっ！」
まさかとあたりを見回すと建物の影にさっと隠れる人影が見える
A「ねーリコさんなんだってー？？」
火神「あ、いや、なんでも」
リコ「そういうことだからばしっと決めなさいよ！」ﾌﾟﾂｯ
火神「…切れた」
A「えー、私もリコさんの話したかった」
残念そうに口を尖らすAに俺も覚悟を決めたのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凪咲 | 作成日時：2019年2月1日 1時
