【黒バス】帰国子女の天才は抱きつき魔??(ⅱ) (ページ17)

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悪ぃな。ページ17

火神side

火神｢て、照れてねーよ！！｣

そう自分で言ってはいるが、その言葉とは裏腹に自分の顔が一気に熱を持っていくのが分かる

こんなんじゃかっこつかねーよな。

それでもあいつを見てるとどうにもうまく言葉が出なくなるのだ

火神｢あーーーーっ、どうすりゃいいんだよ！｣

黒子｢火神君、急に大きな声を出さないでください、びっくりするじゃないですか。｣

じとーっと俺を見る黒子にうるせぇと返すと君ほどじゃないですと返される

火神｢俺もお前みたいに無表情になれれば｣

黒子｢何言ってるんですか、こんなに表情豊かな人いませんよ｣

火神｢思いっきり真顔じゃねーか！｣

ったく、と頭をかく

黒子｢火神君は頭が良くないので、あまり考え込まない方がいいと思います｣

火神｢あ"ぁ？｣

黒子｢いろいろ考えるから思ったように話せないんですよ。これまで通り話したいように話せばいいんですよ｣

火神｢…わーってるよ。｣

黒子｢それじゃあ僕はここで｣

火神｢おう。じゃーな｣

黒子｢はい、また明日｣

そう言って歩き出した黒子に背を向けて俺も歩き出す

火神｢ごたごた考えてもしょーがねえよな｣

黒子の言葉に少しだけ納得してよし、と考えるのをやめた

ピロン

火神｢ん？｣

風呂をあがってすぐ携帯がなる

火神｢っA？｣

届いたメールを開く

"明日の放課後マジバで勉強会だって！⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*"

火神｢まじでやんのかよ…｣

勉強という言葉に気が重くなるが、送られてきた文書からしてあきらかに楽しみにしているAを想像してしょーがねえな、と呟く

自然とあがる口角を感じながら了解、と返して布団に横になる

チャリンと音を立てたリングをぎゅっと握る

火神｢悪ぃな。──とはもう…｣

？？"負けたらもうお前の兄とは言えない"

火神"な、何言って…──！"

どうすればよかったんだよ。

俺は未だに答えの出ない後悔に頭をかかえる

Aの言葉が頭から離れない

A"また3人でバスケしよーね！"

どうしたら…そんなことを考えているうちに俺はいつの間にか眠りについていた。