冷静な彼の取り扱い方【赤葦京治】

扱いが上手なのは…？ ページ7

尾「そうだったんですか」

『ざっと話すとね。尾長は私がコーチじゃ不満？』

尾「不満は無いんですけど不思議だったので…いや、本当に無いですよ！！あの"神童"にバレー教えてもらえるなんて思ってなかったし、嬉かったです。俺、"神童"のプレーに憧れてましたから」

『うーん、嬉しいけど申し訳ないね。チームプレー皆無のプレーヤーに憧れられるなんて』

監「A！アップしてゲームの準備しろ」

『はーい』



『京治、トスよろしくー』

赤「はいはい」


木兎さんと交代で入る。


木兎「俺、まさか高校で"神童"にコーチング受けるとは思ってなかったわ」

木葉「それは皆同じだろ。Aが自己紹介した時は驚いたわー」

木兎「驚いたけど、"神童"に教えてもらえるってスゲー嬉しかったぞ！」

木葉「すぐ受け入れたのはお前くらいだったけどな。まあアイツのプレー、見たら文句なんてでなかったけどな」


身長もそんなに高くないし、体格も普通に女子。


でも、高い跳躍力、正確なコントロール、多彩なサーブ、安定のレシーブ、何を取っても一流だった。


木葉「でも、それと同じくらいアイツの足の傷が気になってたわ」


全員の前でプレーしたのは、たった5分。


"神童"が全力でプレーできる制限時間。



赤「A、交代」

『え、もう！？えー、あと1本だけ』

監「交代だ。さっさとアイシングする」

『………わかりました』

赤「A、後で自主練付き合って」

『うん！！』



小「赤葦、Aの扱いも上手いよな。」

猿「でも、Aの方が赤葦振り回してるけどね〜」



木兎「ヘイヘイヘーイ！赤葦、いいトスよこせよ！！」

赤「分かってますよ」



赤 (あー、なんだあの笑顔…可愛すぎだろ、ちくしょう)

今日も彼のポーカフェイスは崩れない。

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