報告 ページ17
「どうも、遅れてすみません。いや、
出入口の扉は議席を左右に分ける階段の上にある。
兵士達は後ろを振り返った。
皺の目立つ白衣に長髪を後ろで束ねた男。
杏里清春が、くたびれた様子で階段を降りてきた。
「杏里室長。一体今何時だと思ってるのかね・・？いい加減にしたまえ。君には責任感というものが欠けている。人類の存亡が掛かっているという事を、理解していないのか？」
「いや、まあ、それなりに重圧を感じていますよ。昼飯も食わずに部下にも頑張ってもらいましたが・・・おっと、演説中でしたか？二階堂総司令」
杏里は持参したノート型パソコンを円卓に置き、ケーブルでプロジェクターと繋げながら答えた。
すぐにホール正面のスクリーンに、《ザムザ》の死骸が映し出される。
「演説だと？・・・ふん、まあいい。詳しい状況を知らない部下もいる。今朝の状況と君の熱心な
「ええ。そのつもりです」
杏里はスクリーンに投影した現場の画像と共に、死骸発見時の状況、そして別の巨大蟲に死骸を持ち去られた
死骸をも捕食し、奪われた事実に場内は
「死因についてですが、映像・画像の
「確かに私は攻撃命令を下してはいない」
「ええ。ただ敵には《原因不明の攻撃》という見えざる武器もあるので、断定は出来ませんがね」
二階堂の眉間の皺が深くなる。
「他には。体液の件は、何か掴めたのか？」
「採取した体液からDNAを調べましたが、現存する生物とは一致しません。ただ、非常によく似た配列の昆虫は存在しました」
杏里がスクリーンに映し出したそれは、確かに《ザムザ》と姿が
「オオエンマハンミョウ。2500種いるハンミョウのうち、最も近いDNAを持つ昆虫です。体長60ミリ・・肉食で、性格は極めて
「杏里室長」
「・・・何です？」
二階堂に話をさえぎられ、杏里はグシャグシャと頭を掻きながら振り向いた。
何を言われるかは、大体想像がつく。
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凪沙(プロフ) - 沙羅さん» ありがとぉ沙羅！o(≧▽≦)o この先視点が色々になるからね、ゴチャゴチャしないように頑張る〜！戦車まだまだ出るよ〜（笑） (2017年1月29日 23時) (
レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 戦車出た〜！！（≧▽≦）ガルパン好きな私としてはテンション上がる〜！すごく想像できるよ(笑)いよいよ戦闘が始まったね！蒼生くんの登場も楽しみにしてる〜♪ (2017年1月29日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 雛雪。さん» コメントありがとう！やっと戦闘めいてきたけど、人類ヤバイです(>_<)ドキドキしてもらえるように頑張る〜！ (2017年1月29日 22時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
雛雪。(プロフ) - 凪沙さん» 全人類に成す術は在るのか………ヽ(;ﾟ;Д;ﾟ;; )!!めちゃめちゃ凄いSFの醍醐味になってきたよ〜〜〜Σ(･∀･|||) (2017年1月29日 20時) (レス) id: 083e971712 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 桜吹雪さん» 桜吹雪さん、読みに来ていただいて嬉しいです！ヽ(；▽；)ノ感想まで...ありがとうございます！今後も頑張りますねっ♪イベント参加させて頂き、ありがとうございます（≧∇≦） (2017年1月29日 18時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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