＊187話「誤差の範囲」 ページ13
長時間、座りっぱなしは慣れないもので、
着いて早々、伸びをしながら凝り固まった体をほぐす。
「……A」
「研磨君、おはよう」
「おはよう」
荷物を下ろしていると、烏野とほぼ同じころに到着した音駒が
各々挨拶をしていた。
相変わらず気怠そうな研磨君と話していると、翔ちゃんもやってきた。
「なあ、なあ、スカイツリーどこっ？」
「え、スカイツリー……？」
「あっ、あれってもしかして東京タワー？！」
「え……あれは、普通の鉄塔、だね……」
「翔ちゃん、落ち着いて」
前回も同じような光景を見たな……。
困ったようにこちらを見てくる研磨君に、ごめんと手を合わせる。
後ろでは三年生が、私が思ったことと同じようなことを話している。
「前回とは違う高校でやるんだな」
「うん。夏合宿はいつも森然でやるみたい。
涼しいんだ、ここ」
「確かに、緑豊かでいいね」
「でも、虫が多い」
そういって、バシンッと自分の腕を叩く研磨君。
忌々しそうな顔をして、蚊でもいたのだろうか……。
顔をしかめながら、叩いたところをさする研磨君に苦笑していると、
リエーフ君が手を振りながら、こちらに走ってくる。
「日向あああ、身長伸びたかぁぁぁ？」
さながら、ゴールデンレトリバーが駆けてくるような無邪気さ。
だが、言っている内容が失礼極まりなく、
案の定、翔ちゃんは苦々しい顔をして言い返す。
研磨君もうるさそうに眉を潜めた。
「リエーフ、うるさい」
「第一声からしっつれいだなあ。たった二週間で伸びるかっ」
「俺は2�仗�びたぞ」
「それって計測の誤差なんじゃ……」
たった2�个任皀轡腑奪�なのか顔を青ざめる翔ちゃん。
伸びたと言わないような気がするが、
本人たちには聞こえていないらしく二人で会話が進んでいく。
私は二人をおいて、研磨君と中へ入った。
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星蛍(プロフ) - 麗さん» 視点のほうは自分でも常々思っていたので、今目次のほうに表示するように付け加えています！ p.43の件は言わんとしていることはちゃんと伝わりました！ そうですね。書き直しておきます。 (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 43ページ はそれぞれ の後の ウイングスパイカー と ベストセッター 書く順番逆の方がお話の流れ的にしっくり来ると思います。 夢主がセッターなのに ウイングスパイカー に思えてしまうので、、、、 上手く伝えられなくてすみません (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気にお話を読んでいる途中なのですが、夢主視点じゃない時、誰視点なのか分かりづらくて読みづらいなと感じてしまいます。 (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 紫野さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2015年12月31日 12時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
紫野 - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2015年12月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 5ae5725b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 x他1人 | 作成日時：2015年11月9日 21時
