after Wait for You 3 side 2 ページ4
Aに電話すると
話が止まらない。
俺もだけど
Aもずっと話してる。
『ニカの日記、毎日見れるように登録したよ』
「へっ？」
『さばらーってやつ』
「…『さばらだぁ〜』だからね」
そうなるとズルいよね。
「俺はA見れないんだけど」
『あはは！そうだね。ざーんねーん』
「ずるいよー、なんか見せてよ」
『発信したところで見る人いないじゃん』
「見るよ、俺とAのおばあちゃん」
『あはははは！2人だけ！！』
「あ、大将と女将さんも」
『結果4人じゃん！』
敢えて祐介くんやミツの名前を出さない自分の小ささが
自分でも少し笑える。
楽しそうに笑ってくれるAが愛しくて
ずっと話していたくなる。
『でも私…』
Aが何かを言いかけて。
ふと止まる。
「ん？」
『ううん、叔父さんたちもインスタやってるなー、なんて思っただけ』
Aは慌てて誤魔化してるけど。
さすがに分かる。
Aが何かを隠してるって。
「Aってさ、誤魔化すの下手だよね」
ズバリ言うと
『……』
Aは少し黙って。
『ガレージでね、インスタ始めたの』
ポツリと呟く。
さすがに分かる。
それだけならさっさと言うハズで。
「それで？」
突っ込んで聞くと
『……私も載ってるの』
小さく言うから。
え、なら見れるじゃん。
Aの最近の顔。
急いでタブレットで調べると
「……あ、ホントだ」
すぐに出てきたAが勤めてるガレージ。
そしてAに前に告白してきた先輩が
Aの肩に手を乗せて写真を撮ってる。
「………何コレ」
『たまたまだよ、他にも撮ったけどこれが採用されちゃったの』
「密じゃん。ダメじゃんこんなの」
『すぐ払い除けたのにこっちが採用されちゃったの！』
一生懸命弁明してるAが
後ろめたい気持ちとかじゃなくて俺に誤解されたくなくて黙ってたんだなって分かるから嬉しくて。
だから言いたくなかったんだな、って思うと
必死になって可愛いな、って思っちゃう。
「分かってるよ」
ちゃんと言うと
『…ほんと？』
顔が見れないから心配そうなAがめちゃくちゃ可愛いから
やっぱり会いたくなる。
早く会えるようになるといいよね、
なんて気休め過ぎて言えなくて。
『ね、今度は私から電話していい？』
「もちろん！待ってるね！」
電話を切る間際に交わした約束が
今から楽しみな俺はホントAにベタ惚れだな。
なんて呑気に思ってた。
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yuzu_(プロフ) - 分かりました！楽しみにしてます！ (2021年12月11日 13時) (
レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - yuzu_さん» ごめんなさい、仕事がバタバタしてるのもありますが他のも更新してて…💦もう少々お待ちください<(_ _)> (2021年12月11日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - もう更新してませんか…？ (2021年12月11日 0時) (レス) @page12 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年10月24日 16時
