シロツメクサ Ki -side K- 57 ページ6
さすがに客だし
先に家に帰るけど
Aさんがちゃんと帰ってくるか
ものすごく心配だった。
ただ、Aさんは見送りの時
ちゃんと目を合わせてくれた。
『今日は帰る』って意味だったと思いたい。
何をしててもソワソワしちゃう。
落ち着かねーから
コンビニに行って何を買うでもなくウロウロする。
だぁぁぁーーーっ！！
もうじっとしてらんねーんだけど！！！！
ずーっとただウロウロするだけの俺に
店員さんもさすがにジロジロ見てくるから
気まずくてコンビニを出る。
マンションに近づくと人影が見える。
夜だからさすがに誰かまでは見えなかったけど
近づくとそれがAさんと男なのが見えた。
…は？何？？
さらに近づくと
Aさんが少しずつ後ずさりしてるのが見える。
でもそれを男が距離を詰めてて
Aさんが逃げ腰になる。
これ、ヤバいんじゃね？
声掛けたいけどAさんは今はまだお店のカッコだし
Aさんって声掛けていいのか分かんねーな。
あー！もう一か八か！！
「ヒロ？」
声を掛けるとAさんは涙目で俺を振り返る。
そして俺の顔を見ると
助かった、って顔をして
ホッとしたのか顔が緩んでる。
………何その顔。
今まで散々避けてきてたのに。
でもそんなホッとした顔を俺に向けられると
俺は嫌われてないんだ、って安心したのが正直なところ。
そうなるとAさんを悲しませた男に敵意が向く。
「おかえりー、どした？」
Aさんに声を掛けて男の方を思い切り睨む。
男がビビったのを確認してから
「うちのに、何か用ですか？」
満面の笑顔で聞いてやる。
男は何も言わず悔しそうな顔をすると
振り返って何も言わずに帰って行く。
…あー、良かった。
暴力とか喧嘩になったらどーしよーかと思った。
Aさん守りながらとか
難しいだろーし。
泣きそうな顔をしてるAさんに
「おかえり」
声を掛ける。
少し体が震えてる。
きっと怖かったんだろう。
俺を見てホッとしてくれた、ってだけで
避けられててモヤモヤしてたのが全部解消される。
困ってたAさんを助けられて
また会えて話が出来た。
それだけで安心する。
超絶単純な自分に
自分でもびっくりする。
「ただい…」
言いかけるAさんを抱きしめた。
「おかえり。…待ってた、ずーっと」
「ごめんなさい」
小さく謝るAさんに
ずっと言いたかった事を言う。
「……寂しかった」
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shizu(プロフ) - あるっぺさん» ものすごく嬉しいコメントありがとうございます☆私もヤマアラシのニカちゃん好きで早くこの話書きたくて、しかもシロツメクサでも予定外に登場させてしまいました(笑)週末には次話書ければと思ってますのでまた読みに来て下さいませ！ (2022年2月17日 0時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
あるっぺ(プロフ) - ヤマアラシな彼がめちゃくちゃ好きなので、めちゃくちゃテンション上がっちゃいました！お互い大好きな年上彼女さんと二階堂くんにキュンキュンしちゃいます！shizuさんのお話が大好きです。何回、読み返してもワクワクしてます！ (2022年2月16日 21時) (レス) @page50 id: c30760f73e (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りーちゃんさん» コメントありがとうございます！ひとまずはそれぞれのその後を書いていこうと思ってます。が、新しいパターンも浮かんじゃって妄想が止まらなくて困ってます(笑) (2022年2月5日 12時) (レス) @page48 id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした👏ソフレから最終的には彼女に☺️そして幼馴染だったっていうすごく素敵なお話でした😍このシリーズはいろんなメンバーのお話が読めるので好きです✨また新しいお話あるのかなー🥺待ってます❣️ (2022年2月4日 22時) (レス) @page48 id: 08f03cdb41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年8月2日 0時
