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シロツメクサ Ki -side K- 23 ページ22

次の日。

しじみ汁のおかげで
だるさはあるものの二日酔いにならなかった。

すげー。

お礼しなきゃ、と思って
朝仕事に行く前に
最近評判っていう洋菓子屋さんで
行列に並んでマカロンを買う。



出勤すると

「ミツさーんっ」

二階堂が笑顔で駆け寄ってきて

「Aさんと話出来ました!」

めちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてる。



これは結果を聞くまでもねーな。



「ん、そか…良かったな」

心から言えた。

「はいっ!」

二階堂のまさにMAXの笑顔。



少し仕事してから
ボールペンのインクが切れて総務に行くとAがいる。

「よっ」

声を掛けると

「…よっ」

はにかんで返すA。



「いろいろありがとう、北山」

Aが小声で言う。
何が?なんて野暮なことは聞かない。
代わりに聞いてみた。

「幸せか?」

「………うん」

嬉しそうに笑うA。



「そか」

「ん」



頷くA。

それならいい。



きっともうタバコも必要なくなるだろーな。



仕事帰り。

のんびり歩いてるとふと人恋しくなる。



今日偶然、Aさん休みだったりしないかな。

Aさんの食べてる時の幸せそうな顔見ながら
メシ食えたら幸せだろーな。




ダメ元で返す鍋持って突撃すると
うちに薄化粧して居るAさん。

この時間にこのくらいのメイクでいるって事は…

「…ちなみにAさん、今日お休みですか?」

「はい」

頷くAさん。



よっしゃ!



「夕飯は…」

「これからですけど」



さらによっしゃ!!



「良かったら、夕飯食べに行きませんか?」



誘ってみると大きく瞬きするAさんは

「……私とですか?」

不思議そうな顔をする。



「はい」

「何で…ですか?」



まっすぐ俺を見て聞いてくるAさん。



ベランダで歌ってたのを辞めたことを思い出すと
この前焼肉屋さんで
美味しそうに食べてるとこを見たからです、なんて言えないから

「今から外で夕飯食べに行くんで、せっかく同じタイミングなら一緒にどうかなぁーって思って」

断りやすいようにたまたまな感じを出して言ってみる。



すると

「着替たり準備してきていいですか?」

俺を上目遣いで見上げて様子を伺ってくる。



て、ことは。

いいんだ。
行ってくれるんだ。



「もちろんっ!」

頷くと

「じゃあ着替えてきますね」

会釈してドアの向こうに消えるAさん。



よっしゃーーーーー!!!!

ガッツポーズをして俺も一度荷物を置きに言った。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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