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Air 1 side 2 ページ38

Aちゃんのダイビングは
ライセンスを取っただけあって
上手になってた。

船には先生と俺たちしかいないから
船でも海の中でもカップルか!ってくらい仲良く過ごした。



ギリギリまで潜って帰り道。

船を降りてから
Aちゃんは今までの事が嘘みたに俺の方を全く見ない。

確かに周りに人も居た。

けどそれにしたって
そんなに避ける?ってくらい避けてて。



だけど

「ニカいい友達持ったな」

先生には言われる。

「Aちゃん、すごく事情理解してくれてめちゃくちゃ徹底してくれてるじゃん」

なんて言ってくれるけど。



自分からお願いしておいて
ここまで避けられると寂しくて。

先生たちはまだ島に残るから
今日帰る他の人達と一緒に空港まで送ってもらったけど
周りは自分たちのグループの会話に夢中で誰も俺に気づいてないのにAちゃんは離れて座るし
空港に着いてからも目を全く合わせない。

さすがに寂しくなったから
羽田に着いてからこっそり後で行くって言ったのに無反応だし。



せめてLINEしてくれりゃいーのに。



そしてずっと気になってた食事代。

いつもご飯作ってもらってるけど
Aちゃんの性格上お金を渡しても受け取らないだろう。
だからAちゃんが毎日ビールを飲むつめ分かってるからそのビールをケースで買っていった。

あとお菓子と麦茶。
夏過ぎたらミネラルウォーターかな。



後は労働!

ご飯を食べ終わったタイミングで

「じゃあお皿洗うねー」

って食器を下げる。



「え、いいよ」

「んーん、洗うからAちゃんは座ってるかシャワーしてきたら?ご飯作って汗かいたでしょ?」

「……」



洗い始める俺をしばらく見てたAちゃんは

「……ありがと」

察してくれたのかそれ以上言わない。



「確かにさっき汗だくのニカに抱きつかれたから流してこよっと」

「え!ひどっ」

「どっちが!」

クスクス笑いながらAちゃんがシャワーに行く。



こんなやり取りも出来るようになった。
良かった。
ホッとする。



こうして何となく2人で過ごすルールも決まって
この前頭痛持ちも伝えたし
いよいよ遠慮が無くなってからは
さらにちょこちょこAちゃんちに行くようになる。



たまに同じベッドで寝たりして。

そしてさらにたまにじゃれあって抱き合うみたいな感じにはなるけど
キスはしなくなっていた。



キスしたいな。

でもなかなかそんな雰囲気にならないし
さらに俺には気になってる事があった。

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shizu(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます!はるるさんも熱中症には気をつけてくださいね! (2020年8月18日 0時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
はるる(プロフ) - shizuさん» 楽しみにしてます!まだまだ暑さが続くようですので、健康にはお気をつけください。 (2020年8月16日 7時) (レス) id: 385ecda6e8 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はるるさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてものすごく嬉しいです(〃▽〃)少しずつですが更新していきますのでまた是非読みに来て下さい! (2020年8月15日 10時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
はるる(プロフ) - shizuさんの作品、ほぼ全部見てます。大好きです。これからも応援してます。 (2020年8月14日 10時) (レス) id: 385ecda6e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年7月18日 15時

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