Fake。4 side 2 ページ8
大将のとこに行くと
「今日お店空いてんだけど個室埋まってるんだよねー」
困った顔の大将。
スペアリブを食べたいミツは
「いーのいーの、俺たちそんな知られてないし」
なんてどんどんカウンターに座っちゃう。
確かに逆に堂々としてればバレにくいから
俺もミツの隣に座った。
「個室空いたら移動出来るようにするから」
「「はーい」」
返事をしたタイミングで聞き覚えのあるエンジンの音がする。
もしかして
と思ったら少ししてAちゃんが入ってくる。
やっぱね!
「こんばんは」
Aちゃんが小さめの声で声を掛けてくれる。
少し距離を置いてAちゃんが座る。
ミツがめっちゃ笑顔で挨拶すると俺との反応の差にびっくりしてて
そのリアクションが可愛くて笑っちゃう。
Aちゃんのマネをして茶碗蒸しを頼むミツが
「なんか食う?」
って聞いてきた。
Aちゃんのマネをしたミツに若干イラッとしてたから
「俺は『豆腐のたぬき風』」
Aちゃんから教えてもらってまだ食べてないオススメのものを頼む。
「へー!何それ!」
「美味しいって『友達』が言ってた」
「ふーん」
ミツは分かってるはず。
『友達』がAちゃんのことを。
俺のささやかなマウンティングに気づいてるミツは
流してる風だけど絶対この後『さっきの何だよ』って笑うはず。
チラッとAちゃんを見たらAちゃんも俺を見てた。
自分のことって気づいたのかな。
そーだよ。
Aちゃんのことだよ。
一応周りを確認してからニッて笑ってみた。
そしたらAちゃんが
嬉しそうに
でもどこか恥ずかしそうに笑ってる。
え、可愛いっ。
そう思ったけど言えないし
心臓が跳ねた気がしたけどさすがに気のせいだろう。
だってAちゃんは友達だもん。
ミツは俺をチラッと見てから
「つーか今日の曲久々にやったけど楽しかったよなー」
「またミツ多めに回ってたもんね」
「あははバレた?」
「あの時俺ミツより後ろだもん」
しばらく色々仕事の話を話す。
俺らが話してる間黙々と食べてるAちゃん。
「あ、わり。Aから明日のスケジュールの変更来た」
ミツがマネと連絡しだしたからチラッとAちゃんを見ると茶碗蒸しを美味しそうに食べてる。
俺も食べたいな。
出来れば一緒に。
Aちゃんにここで一緒にご飯を食べる約束をLINEすると
Aちゃんが嬉しそうに笑って見えたのは俺の気のせい?
291人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shizu(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます!はるるさんも熱中症には気をつけてくださいね! (2020年8月18日 0時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
はるる(プロフ) - shizuさん» 楽しみにしてます!まだまだ暑さが続くようですので、健康にはお気をつけください。 (2020年8月16日 7時) (レス) id: 385ecda6e8 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はるるさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてものすごく嬉しいです(〃▽〃)少しずつですが更新していきますのでまた是非読みに来て下さい! (2020年8月15日 10時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
はるる(プロフ) - shizuさんの作品、ほぼ全部見てます。大好きです。これからも応援してます。 (2020年8月14日 10時) (レス) id: 385ecda6e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shizu | 作成日時:2020年7月18日 15時