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そのままの君でいて 12 ページ23

今日は千賀さんとの
顔合わせ。



裕太には

「千賀はね、ちょっと天然なところあるけどいい奴だよ」

って言われる。
最近たまに見るテレビでもそれは伝わる。



今日は初めての名刺交換。

事務所から用意された挨拶用の名刺には
tamaの方の名前が書いてある。



緊張するなー。



コンコン。

ドアがノックされて男の人と千賀さんが入ってくる。



「はじめまして、tamaです」

「はじめまして、千賀です」



名刺を渡して
千賀さんのマネージャーの酒井さんから名刺をいただく。

貰うことはあっても
名刺の交換なんて初めてするから緊張しちゃった。



「課題曲は伺っているんですけど、楽譜とかは…」

「えっと…ほぼ見れません」



千賀さんが言う。

それは事務所の人からも裕太からも聞いていた。



「じゃあ弾いてみる方がいいですよね」

「はいっ!」

「…では、早速弾いてみます」



弾いてみると
じーーーっと千賀さんは私を見てる。

正確には指を見てる。



引き終わると

「雰囲気は分かりました?」

聞いてみると

「…なんとなく」

千賀さんが答える。



「どういうやり方がいいですか?」

聞いてみると

「少しずつ弾いてもらって覚えたいです」

千賀さんが答える。

「分かりました」



耳と指で覚える千賀さんは
当然楽譜も多少読めるらしく
私が思ってたより1日で進んだ。



「tamaさん教え方上手くないですか?」

千賀さんに言われる。

「しかもあの俳優さんのバンドのバックもやってるって聞いてたんですけど。俺、あのバンドのファンなんです!」



やっぱり人気のグループなんだ。
全然知らなかった。

ちゃんと勉強しよう。



「私はヘルプで私の本職はピアノの先生なんで」

「えぇ!そうなんですか?」

「はい。この前のライブも助っ人なんです」

「へぇー…」



千賀さんは少し考えこんでる。



そして酒井さんを振り返ると

「ねー、酒井ちゃん。ライブのピアノのレッスンもtamaさんに頼めないかな」

って言ってる。



「「え?」」

酒井さんだけじゃなくて私も声を出しちゃう。



そもそも何の話?



「そうすれば同じ人に習えるし合間にライブのピアノも練習出来るじゃん?」

「そうですけど…」

千賀さんの提案に酒井さんが困って私を見てて
私は理解が出来てなくて。

「事務所に聞いてみないと何とも…」

って返しておいて後で聞くと。



ライブのソロコーナーでピアノを弾くらしく
それも担当して欲しいという話だった。

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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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