そのままの君でいて 14 ページ27
「…」
いま私は
千賀さんからの肌チェックを受けてる。
千賀さんは私の肌を触ったり
ものすごく見てくる。
こんなにまじまじと見られると
ものすごく恥ずかしいんだけど。
「…まぁまぁかな」
「良かったぁー」
千賀さんから言われてホッとする。
「オールインワンは忙しい時だけ!ちゃんとお手入れした方が肌は応えてくれるから」
「…はーい」
千賀さんの肌のお手入れは
正直少し面倒。
でもそんな事言ったら後で何を言われるやら。
「明後日バレンタインだし女の子は勝負の時でしょ?」
「…バレンタイン?」
…………あ!
「すっっっかり忘れてた!」
「え!ヤバくない?普通忘れないでしょ」
千賀さんはドン引きしてる。
「え、どうしよう、何プレゼントしよう」
何なら喜ぶのかも検討つかないよ。
チョコとかお菓子をうちにほぼ置いてないから
食べてるイメージないし。
「そりゃバレンタインならチョコと何か残るものだよねー」
千賀さんはニコニコしながら言う。
「服とかアクセサリーとか」
「私が買えるようなものじゃないやつをいっっつも身につけてるの」
「…文房具とか」
「使ってるの見た事ないよー」
「……パジャマとか」
「この前新しいのを私の分までお揃いで買ってきたとこだよー」
「………」
パジャマを何故か私の分まで買ってきてくれて。
まだ全然着られるのに
「こっちの方が肌触りいいのー」とか言って新調されちゃった。
どーしよ、何も浮かばない。
しかも裕太は何なら喜ぶの?
「tamaさん?」
千賀さんに声を掛けられて我に返る。
「あ、ごめんなさい」
大変。
千賀さんいたの忘れてた。
後ろにいた千賀さんのマネージャーさんが
「ぶっ」
堪えられない、みたいな感じで笑い出す。
「あはははは、tamaさん可愛いー!」
大爆笑のマネージャーさんに釣られて
千賀さんまで
「今完全に俺の事忘れてたよね」
って笑いだした。
うう、恥ずかしい……。
「いいよね、幸せそうだね」
「…そうですか?」
「物欲ないならもうtamaさんがプレゼントになるしかないんじゃない?」
千賀さんはニコニコしてる。
「私がプレゼント?」
「キレイな肌になったtamaさんをどうぞ、って」
「……いやそれはさすがに」
「だってパジャマも一緒に着る仲ならもうそれがいいんじゃない?」
千賀さんに言われて
無意識とは言え裕太のこと色々喋っちゃった、って気づく。
大丈夫かな。
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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時